私の思いと技術的覚え書き

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こりゃ酷いボデー損傷だ。流石北海道事故?

2020-11-25 | 事故と事件
 国内各地で大きな車体変形を伴う事故は起きているが、やはりその大きさだとか数では北海道が抜きん出ているとは私見だ。今回紹介する昨日(11/24)札幌市内で生じたという、直線路の左端に立つ電柱に助手席側を衝突させた単独自損事故だが、車体が2つに分離しているという特異なものなので記録したい。

 報道動画からの切り取りだから詳細は不明なところも多いが、右側面から見た外見は、車体はおおよその原形を保っており、折れた電柱の近くにある。運転席付近もさほどの大きな変形もないようで、運転者(18才)は軽傷だという。

 一方、分離したもう一方の車体は、右側面から見た車体の数十メートル先にあるのだが、1枚の写真だけしかなく、詳細不明な点も多いが、左フロントピラー、左前後ドア、リヤシート前端のクロスメンバーから後部のサスペンションまで付属した部分がむしり取れて分離している様だ。

 察するところ、いわゆる微少オフセット(20%とか)とかの状態で、電柱に薄く衝突したのだろうか。それともドリフト状態で、左フロントを擦過しつつ、左前輪を破壊しつつ、電柱はフロントピラーとサイドフレームの間付近を心央として切り進み、車体を大きく分離せしめた様にも思える。しかし、ルーフサイドパネルやロッカーパネルを切り離し、リヤシート前端メンバー付近から後部を一体で右側まで分離せしめたというところは、強固なリヤサスペンションメンバーが存在したからに違いない様に思える。なお、助手席の乗員(19才)は死亡とのことだが、損傷状態より当然の結果だろう。




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【記事文面】
スピード出ていたか…電柱に乗用車が衝突炎上 "車体半分に"割れる 助手席19歳少年死亡 運転少年ケガ 11/25(水) 7:00配信
 11月24日、北海道札幌市北区で乗用車が道路脇の電柱に衝突する事故があり、助手席に乗っていた19歳の少年が死亡、1人がケガをしました。
 根元から折れた電柱。衝突した乗用車は車体が半分に割れ、数十メートル先まで飛ばされています。
 事故があったのは札幌市北区篠路町拓北の道道です。24日午後11時30分ごろ、友人同士の少年2人が乗った乗用車が道路脇の電柱に衝突し、炎上しました。
 この事故で助手席に乗っていた東区の専門学校生、山本竜也さん(19)が死亡。運転していた18歳の少年も軽いケガをして病院に搬送されました。
 現場は片側3車線の直線道路で、警察はスピードが出ていた可能性があるとみて事故の状況を調べています。UHB 北海道文化放送
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【参考】心向インパクトの破壊力
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/add21093f35fc0dbce09670a9119fa4c

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