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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

0802 首都高湾岸線でのポルシェ追突事故の考察

2020-08-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 先般取り上げた、0802首都高湾岸線(川崎市)で生じたポルシェGT2RSがbBに追突する事故だが、本日朝、当該事故を後方から撮影したドライブレコーダー画像がYoutubeに公開されており、種々の事柄が判るので考察して整理したい。

 同ドライブレコーダー画像から、撮影カメラ車は、どうやら第3車線(最右レーン)を走行中であった大型車のものだと推察出来る。











場面0
 動画のスタートでは、進行方向最左レーンは、大型タンクローリーが走行しており、中央車線をbBが追い抜いて行く場面だ。ドラレコ大型車は、最右レーンの斜め後方位置する。

場面1、2、3
 bBが大型タンクローリーを追い抜き完了の直後、後方より中央レーンを相当な速度で表れたポルシェは、ブレーキを掛けるとかの様子もまったくなく、むしろ加速しつつ右へ進路変更仕掛ける気配を見せつつbBの右後方と激しく衝突する。この動画は50FPSなのか60FPS(Frames Per Second)なのか判らないが、衝突直前フレームの次フレームでは、bBは既に車体が90度ほど回転している。つまり、僅か0.02秒という極短時間の中でだ。
 この、明らかに高速なポルシェの衝突により、運動エネルギーの受けたbBは、極短時間に加速すると共に、強い左廻りのスピンを誘発されることになった。

場面4、5、6
 ポルシェもbBの回転に引きずられる様に左回転のスピンに入るが、はじかれたのか右側分離帯方向へ車両後方が移動して行き、車両右後部を中央分離帯のガードレールと衝突する。
 一方、bBの方は、強烈な左スピンしながら左前方へ動き、右前輪を道路左側の縁石に衝突させる。

場面7
 bBとポルシェの最終停止位置を右横を通り抜ける最右レーンの大型車のドライブレーコーダ画像だ。衝突からこの停止位置までの時間は、粗っぽく見て6秒間だ。




【全般の考察】
 ポルシェは、ドライブレコーダー撮影の最右レーンを走行の大型車を追い抜かすため、中央レーンから最右レーンへの復帰を目論んでいたのだろう。動画を見ていても、もう少し右レーンへの転蛇が早く行われていれば事故は生じなかったとも想定される。しかし、ポルシェはbBを回避しきれず左前部をbBの右後部に追突させてしまったということだが、以下の様な車両の運動性能に起因すると推察する。ポルシェは事故時に何キロだったのか知らぬが(警察によるEDR解析で明確に判断されるだろうが150km/h以上だろう)、ほとんどスロットル全開の全力加速に近い状態だったと見受けられる。この全力加速とステアリングの応答性は相反する操作となると推察するのだ。すなわち、全力加速で前輪荷重は減少し、前輪の接地加重は下がりつつ、舵の効きは低下し、アンダーステアーとなる。ポルシェの運転者は、右に切り込め回避できる予見したのかもしれぬが、予想に反してアンダーステアーから追突し本件事故が生じたのではないか。

【ドラレコ事故映像】追突の瞬間映像 ポルシェ湾岸首都高事故 Bb 追突事故 2020/08/02
https://www.youtube.com/watch?v=-8iOnt9E8ug

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