私の思いと技術的覚え書き

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デジタルのリスク

2021-02-19 | コラム
 政府は今年10月からデジタル庁を作るとかやっている訳だが・・・。
 この件、信用ならぬ目立ちたがり屋の河野太郎氏が担当することになった様だが、このことは非常な危機感を持って受け止めている。

 デジタル化は世の流れなことは理解するし、マイナンバーカードに運転免許や健康保険、その他のデータを紐付けすれば、それは便利に使えることはあるだろう。

 しかし、デジタルの光と影と云うことを十分考えなければならないだろう。つまりデジタルの光は、様々なデータを紐付けしたりして統合管理できるとか、通信で正確に照合できるところだろう。

 一方影となるのは、例えどんなに暗号化しようか、通信の途上で正確に複製できるとか、暗号化の盲点を盗まれたら終わりと云うことだ。

 そんな事例を現代社会でも幾つも見ることができる。例えば、DVDとかBD(ブルーレイ)は暗号化されて複写できない様なコピーガードがなされている。しかし、中国製のDvdfabとかいうアプリを通すとコピーが出来てしまうことは良く知られたことだ。

 また、最近問題になっている車両のキーを使用せずトランスミッターだけを持ち歩くことによる解錠だとかエンジン始動が、リレーアタックという手法で、車両盗難に会う被害が出ていることも知られつつあるところだ。微弱電波で車両とトランスミッター間は絶えず通信が行われており、トランスミッターが車両に接近し通信が成立するだけで解錠が行われる。こんな脆弱なシステムを車両メーカーはよくぞ採用したと呆れるほかない。

 最初のデジタル庁のことに戻るが、世を便利にしたり管理者や大企業を有利にする思想は止むおえない側面もあるのだろう。しかし、考えなければならないのは、その便利さの影にリスクが高まることだと思える。もしも、マイナンバーカードに様々な認証コードが紐付けされ、それを中国など邪悪な思想を持った他国に盗まれたとしたら、国家安全保障を揺るがしかねない極めて危険な問題に発展するだろう。

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