私の思いと技術的覚え書き

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家業化政治家が大きな問題

2019-09-11 | コラム

 国会議員を代表とする各種政治家が、二世、三世、それ以上と家業化しているという現実がある。このことは、世に存在するあらゆる組織というものを腐食させてしまう大きな要因になることと、予てからその危険を思い続けている。

 現在の実態は知らぬが、かつてのホンダ技研では、社長の本田宗一郎と副社長の藤沢武夫の間で、役員の子弟など関係者の入社は、御法度とする申し合わせが決められたという。この内容を決めたのは、対外的には副社長であったが、間違いなくトップリーダーとしての資質と実力を持ち、企業としての行く末を、遠く未来まで洞察していた藤沢氏ならではの慧眼だったと思える。

 それは、組織というものが世襲という連鎖を続ければ、本来の資質だとか実力本位でなければならぬという大原則が崩れ腐食して行かざるを得ないという、極当たり前の当然の帰結を、あえて申し合わせたというころであろう。

 同族企業の株式未公開企業なら、一族が世襲して行くのも判らぬ話しではない。しかし、株式公開して創業者一族が株式の議決権を占有している訳でもないのに、世襲しているとしたら、資本主義としても民主主義としても、大きな組織腐食の大きな要因となるであろうことは明かな様に感じる。

 このことは、民需企業組織だけではない。官営組織とか国会という国の最高意志決定機関という組織においても、同様のことだろう。だから、二世だとか三世という議員が目立つが、そんなものは本来なら、禁じても当然のことと思えるのだが、ますます盛況となってる実態には呆れる他ない。

追記
 内閣改造という話題がこの数日話題となっているが、小泉進次郎とかいうお調子者にしか見えぬ者だとか、かつての五輪選手の橋本聖子などの知名度だけを優先した人事が行われているが、民間企業でこの様な人事が繰り返される企業は、間違いなく衰退して行くことだろうと信じる。

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