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スターターモーター(大電流スイッチング回路)接点の良否点検手法

2022-01-12 | 車両修理関連
スターターモーター(大電流スイッチング回路)接点の良否点検手法
 トヨタ自のサービス技術情報として、スターターモーターのマグネットスイッチ(メイン)接点の点検手法として、以下の2つが紹介されていたので紹介してみたい。

①メイン接点間の通電電流と電圧を計測することで、接点抵抗から良否を判定する。
②メイン接点の接触から接点安定までの時間(いわゆるチャタリングに相当)を計測することで良否を判定する。

 これについては、①の手法は既知のことで、接点抵抗が大きくなるほど計測電圧はV=I・Rで大きくなることで、スターターモーターに限らず、いわゆる電圧降下という問題として活用できることだろう。

 今回知る②の手法だが、オシロスコープ(シンクロスコープとも呼ぶ)で、測定点の電圧波形から接点安定までの時間(いわゆるチャタリングタイムと認識できる)を計測することで判定するということを新たに知った。このことは、スターターモーターに限らず、ある程度の電流容量を持つ様々な接点回路で応用できることとして紹介してみたい。

判定基準
①の判定基準 通電中の抵抗算出値が0.5mΩ~1.5mΩ以下
③の判定基準 接点収束時間8ms以下 




【今回のデータソース】
FAINES スタータ・マグネットスイッチ接点の確実な点検整備について[技術情報 ・2008・5月号・No.454] (トヨタ自動車株式会社)より


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