マイナンバーを公示することのリスク

マイナンバーを公示することのリスク
　マイナンバーカードの普及には現行政府の執着は凄まじいものがある。ポイント2万円まで付して原価無視で普及させ様としているのだが、これが出来るのが行政ならではの行為だろう。しかし。河野太郎デジタル大臣の乱暴とも取れる説明の仕方には、腹が立つところだ。

　ところで、現行マイナカード裏面にはQRカードが表示されているが、スマホのQRカードリーダーで読み取ると、このQRコードは平文（暗号化されていない）でのマイナンバーが表示されるそうだ。このことを知らないで、裏面のQRコードを不特定多数に見せることは、セキュリティ上から大きな問題なのだが、これがシステム上の問題ないと言い張る河野太郎の詭弁には舌を巻くしかない。

　ところで、マイナンバーは国民毎に一意の個人番号だが、車両でVIN（ビークルインフォメーションナンバー：日本だと車台番号）を米国車では、フロントウインド左下部よりガラス内側となるボデー本体の打刻が車外より確認できる様になっている。これは、米国で車両盗難が多いことから、その判別のために司法もしくは捜査機関が幾らかでも判別し易くするために採用されてるものだが、米国以外の欧州諸国とか日本でも、この打刻表示はされていない。この車台番号が判ると、車両登録機関への申請で、車両の所有者および使用者の名前と住所が明確となる、個人情報の流出に繋がるためだ。

【過去記事】
米国のＶＩＮ表示から連想するマイナンバー制度の隘路
2022-05-24 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b3565c03876441136207b9bfe3a67772