私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

江戸の香り

2013-03-28 | 沼津そして伊豆周辺
 もう何度読み返しただろう。
 池波正太郎さんの「剣客商売」、「鬼平犯科帳」、「仕掛け人梅安」の物語をである。
 各冊の文末解説にも、つい繰り返し読んでしまう魅力が類似のこととして多く記されていますが、私もまったく同感を感じます。

 著者は、各物語の中で主人公達に「ああ、なんという世の中よ!」と天下太平の中で、統治者層達が腐れいく様を述べさせているが、これは著者の思いであると共に、現代に置き換えた私の実感として一致するものです。

 それでも、江戸の世は私に取って魅力あるものです。好きなクルマもない、ましてやコンピューターもない、医療も大幅に劣っており長生きもできない、そんな世界ですが(だからこそかもしれません)魅力を感じるのです。

 身近な江戸の香りを感じるところは現在でも多くあろうと感じます。それは、寺院であり神社であろうかと思います。もっとも、これらも最近は木造でなくコンクリートで作られたものも増え興ざめすることも多いのですが、古き良き風雅を留めた姿は魅力あるものだと感じます。

 話しは変わって下記の写真は、静岡県韮山(現伊豆の国市)にある反射炉という、鉄鋼の溶解炉です。時は江戸末期、黒船来航とかあって海防への要請が高まった時代でした。その様な時代、この地の代官(今の県知事相当)である江川担庵(たんなん)は、大砲製造のための溶解炉をこの地に作ったのだといいます。この様な、江戸を直接伝える文化遺産は、大事にしなければならぬものと感じます。



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