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池袋暴走事故の被害者遺族を侮蔑で異例の略式起訴

2022-11-13 | コラム
池袋暴走事故の被害者遺族を侮蔑で異例の略式起訴
 池袋暴走事故は、被害死亡が若き妻と幼児であった、加害運転者は比較的高齢な元通産省技官高位職であったが自動車の欠陥を主張したのだが、事故後に逮捕勾留することなく過ぎた。同様事故では、即座に逮捕されるのが一般的と知るが、これを世間は上級市民と平民の差別をしているという声が渦巻いた。そして、この事故で被害者遺族となった夫は強く嘆いたのは当然だが、激情した放言でなく理知的に世論と官憲に対し訴えた。この夫のSNSで世論に訴える言葉に対し、明らかに中傷というより、冷笑するかのごとき発言を書き込んでいたとして、今回の侮蔑罪の適用になったのだろう。

 この冷笑というのは、その事案の利害関係者でないものが、被害者の心情とか思いも汲み取らず、しかも発言に対するリバウンド(反発)というリスクがな少ないことを前提として行われるもので卑劣な行為となるが、本件に限らず今の世では多く散見される。

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池袋暴走事故の遺族に「金や反響目当て」「新しい女作ってやり直せば」…侮辱罪で異例の正式起訴
読売オンライン 2022/06/16 07:32
 東京・池袋で起きた乗用車の暴走事故で妻子を亡くした会社員の松永拓也さん(35)をSNSで中傷したとして、東京地検は15日、警視庁から起訴を求める「厳重処分」の意見付きで書類送検されていた愛知県扶桑町の飲食店従業員の男(22)を侮辱罪で東京簡裁に在宅起訴した。侮辱罪での正式起訴は異例。地検は、一連の投稿は、事故後に交通対策の強化を求める活動をしている松永さんを公然と侮辱する行為で、悪質性が高いと判断した。

池袋の暴走事故現場(2019年4月19日)
 地検などによると、男は今年3月11日、松永さんのツイッターに匿名で「金や反響目当てで闘っているようにしか見えませんでした」などと投稿。事故で亡くなった妻の真菜さん(当時31歳)、娘の莉子ちゃん(同3歳)の名前を挙げ「(2人が)喜ぶとでも?」と記したほか、「新しい女作ってやり直せばいい」とも書き込んでいたという。
 男の在宅起訴を受け、松永さんは取材に「リスクを負ってまで中傷を続けるのか、みんなが考えるきっかけになってほしい」とし、「発信の先に心を持った人間がいることをわかってください」と訴えた。


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