トンガの大規模海底火山の噴火は富士宝永山噴火の規模を越える?
下記の報で、「トンガの大規模海底火山の噴火は富士宝永山噴火の規模を越えかもしれない」ということが掲載されている。
日本の宝永噴火が起きたのは江戸時代中期の1707年(宝永4年)とものの本では気されている。
その影響、特に噴出された火山灰の体積は凄まじく、富士山至近の小山町須走では、体積量が数十mにおよび村はほぼ壊滅したという。御殿場地区でも、火山灰の体積は数メートル、小田原へ流れ下る酒匂川もその影響で、洪水が発生する等、その復旧にはかなりの人力が必要になったと記されている。
また、当時の東京(江戸)での様子を「昼なお暗く」と記してある。もし、現代宝永噴火と同規模の噴火が起きたら、富士山から当方の東京まで、空恐ろしい災害が生じ、産業もほとんど止まり、首都機能も麻痺するだろう。当然、羽田空港の離発着は全便欠航を余儀なくされる。とにかく、江戸時代も江戸は100万都市と云われ世界最大だと云われたが、現在では1千万都市だし、静岡県東部から東京までの海沿いの京浜工業地帯に入る人口や生産力におけるウェイトは日本の中でもトップであることは間違いなく、その被害想定はあの広域災害を生じた東北震災を上廻るものとなり、国家破綻する可能性すらあるだろう。
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トンガ巨大噴火は富士山「宝永噴火」を超える規模の可能性も ライフラインを断絶する火山灰の恐怖〈dot.〉
AERA dot. 1/19(水) 8:00配信
15日、トンガの海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」が大規模な噴火を起こした。現地との通信状態が悪く、被害の実態がわかっていない現状が続いているが、火山島が消し飛び、広範囲に火山灰が降っている様子など少しずつわかってきている。専門家からは「あらゆるライフラインが寸断されている恐れがある」と警鐘を鳴らす。いったいどのような事態が起こっていると考えられるのか。
* * *
「巨大噴火を起こした可能性がある」
こういうのは神戸大の巽好幸名誉教授(マグマ学)だ。巨大噴火とは、噴火の規模を表す「噴火マグニチュード」(噴火M)で6クラスの噴火で、マグマ噴出量は4立方キロメートルにも及ぶ規模だ。今回の噴火が実際にどの程度であったかは今後の詳細な調査が必要だが、巽氏は「噴煙の高さは20キロ。ピナツボ噴火と同等か、それ以上の大きな噴火だったかもしれない」と見る。
ピナツボ噴火は、1991年にフィリピンで起こった巨大噴火だ。噴火Mは5.8だと言われている。これは1707年に富士山が大規模に噴火し、江戸などにも大きな被害をもたらした宝永噴火(噴火M5.26)以上の噴火だ。
この規模になると噴火の影響は凄まじい。国連衛星センターが公開した衛生写真を見ると、285ヘクタールもあった火山島がなくなり、海になってしまっている。その他の写真を見ると、津波に襲われたあとがあるほか、全体的に灰がかっており、広範囲に火山灰が降り積もっていることが伺える。
■山体崩壊で海底ケーブルを切断か
約170の島で構成されるトンガでは、噴火の影響で国際電話やインターネットなどで使う海底ケーブルが切断され、さらに停電もしており、通信ができない状態が続いている。被害の詳細はわからないが、巽氏はこう指摘する。
「噴火によって海底火山が山体崩壊を起こして、海底ケーブルを切断した可能性はあります。あれほどの噴煙が上がると、周辺では大量の火山灰が積もっており、火砕流も起こったと見ています。トンガの首都ヌクアロファは南方に約65キロ離れていますが、火山灰が少なくとも数センチは積もっている恐れがある。生活に大きな障害を引き起こしていると見ています」
下記の報で、「トンガの大規模海底火山の噴火は富士宝永山噴火の規模を越えかもしれない」ということが掲載されている。
日本の宝永噴火が起きたのは江戸時代中期の1707年(宝永4年)とものの本では気されている。
その影響、特に噴出された火山灰の体積は凄まじく、富士山至近の小山町須走では、体積量が数十mにおよび村はほぼ壊滅したという。御殿場地区でも、火山灰の体積は数メートル、小田原へ流れ下る酒匂川もその影響で、洪水が発生する等、その復旧にはかなりの人力が必要になったと記されている。
また、当時の東京(江戸)での様子を「昼なお暗く」と記してある。もし、現代宝永噴火と同規模の噴火が起きたら、富士山から当方の東京まで、空恐ろしい災害が生じ、産業もほとんど止まり、首都機能も麻痺するだろう。当然、羽田空港の離発着は全便欠航を余儀なくされる。とにかく、江戸時代も江戸は100万都市と云われ世界最大だと云われたが、現在では1千万都市だし、静岡県東部から東京までの海沿いの京浜工業地帯に入る人口や生産力におけるウェイトは日本の中でもトップであることは間違いなく、その被害想定はあの広域災害を生じた東北震災を上廻るものとなり、国家破綻する可能性すらあるだろう。
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トンガ巨大噴火は富士山「宝永噴火」を超える規模の可能性も ライフラインを断絶する火山灰の恐怖〈dot.〉
AERA dot. 1/19(水) 8:00配信
15日、トンガの海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」が大規模な噴火を起こした。現地との通信状態が悪く、被害の実態がわかっていない現状が続いているが、火山島が消し飛び、広範囲に火山灰が降っている様子など少しずつわかってきている。専門家からは「あらゆるライフラインが寸断されている恐れがある」と警鐘を鳴らす。いったいどのような事態が起こっていると考えられるのか。
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「巨大噴火を起こした可能性がある」
こういうのは神戸大の巽好幸名誉教授(マグマ学)だ。巨大噴火とは、噴火の規模を表す「噴火マグニチュード」(噴火M)で6クラスの噴火で、マグマ噴出量は4立方キロメートルにも及ぶ規模だ。今回の噴火が実際にどの程度であったかは今後の詳細な調査が必要だが、巽氏は「噴煙の高さは20キロ。ピナツボ噴火と同等か、それ以上の大きな噴火だったかもしれない」と見る。
ピナツボ噴火は、1991年にフィリピンで起こった巨大噴火だ。噴火Mは5.8だと言われている。これは1707年に富士山が大規模に噴火し、江戸などにも大きな被害をもたらした宝永噴火(噴火M5.26)以上の噴火だ。
この規模になると噴火の影響は凄まじい。国連衛星センターが公開した衛生写真を見ると、285ヘクタールもあった火山島がなくなり、海になってしまっている。その他の写真を見ると、津波に襲われたあとがあるほか、全体的に灰がかっており、広範囲に火山灰が降り積もっていることが伺える。
■山体崩壊で海底ケーブルを切断か
約170の島で構成されるトンガでは、噴火の影響で国際電話やインターネットなどで使う海底ケーブルが切断され、さらに停電もしており、通信ができない状態が続いている。被害の詳細はわからないが、巽氏はこう指摘する。
「噴火によって海底火山が山体崩壊を起こして、海底ケーブルを切断した可能性はあります。あれほどの噴煙が上がると、周辺では大量の火山灰が積もっており、火砕流も起こったと見ています。トンガの首都ヌクアロファは南方に約65キロ離れていますが、火山灰が少なくとも数センチは積もっている恐れがある。生活に大きな障害を引き起こしていると見ています」