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BMWミニ R50様々なトラブルに思う

2021-03-29 | BMWミニ
 BMWミニ R50系は、販売時期が2002年~2006年までだから、どんなに新しい個体でも15年を経ている。これだけ古くなり、走行距離も10万を軽く超える状態だと、それなりに信頼性の高い国産車でもトラブルは出てくるのが当たり前というものだろう。

 しかし、過去様々なR50やその後継車であるR56系などを見てきたが、R50のCVTミッションを除いては、R56よりR50の方がマイナートラブルが多く、多少の工夫は必要だが大した修理費も要さず使い続けることができると思っている。

 今回、ある工場で修理途上のR50を見たのだが、1つはAT(CVT)専用のオイルク-ラー(アルミ製)の接続部位に亀裂が出来て修理を行ったとのことであった。修理はいわゆるラジエター屋さんで、ろう付けで行っている様であるが、あまりにもヘタクソで、これがプロの仕事かと呆れて見た。

 次にラジエータ下部から冷却水が漏れるということで、観察するとラジエータ本体とホースが取り付くエルボ部は、ボルト結合でその隙間からの漏れの様だ。同エルボは、ラジエータ下部で作業性があまり良くないが、ボルト2本を抜き取りエルボを外すと、Oリングが半周近く噛み込んでしまった痕跡がありありと判る。本来、ラジエータ側のOリング装着部は凹加工された溝があり、そこにOリングが填まって正規の水密を出すべきものが、平面部分にはみ出して装着されれば、この様なトラブルとなるだろう。想像だが、エルボも比較的新しく見えることから、比較的最近の作業で行って、当初はOリングラバーも柔らかく水密は保たれていたのだが、ちょっとしたホースへの負担で希が生じる様になってしまったのだろう。

 この修理は、同サイズのOリングを交換しなければならない訳だが、何故この様なトラブル(Oリングの位置ズレ)を生じたのだろうか。

 この作業にかかわらず、最近様々な修理作業を見ていて、ある程度沈み込む構造の部位はとくにだが、2本以上の複数ボルトで組み付けられる場合は、一方を強く締め付けないで、2本だったら左右をある程度均等に占めつつ、装着する部品全体が平均して沈ませる様に締めるという基本を知らない整備屋が増えている様にも思える。

 例えば、MTのクラッチカバーを全周の10本程度を締め付ける場合、ある程度対向する部位を締め付けて行きつつ、全体を沈めていく方法が当たり前だろう。それを一本だけを強く締め付け。その反対側を強くとかやると、幾らメンドラガイドを入れているからといっても、ディスクのこじりが生じてしまって抜けなくなる。




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