私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

鎮魂と怒りの日

2008-03-15 | コラム

 一昨日の夜間、社内の従業員が業務を終了しての帰宅途上に、歩行者を撥ね死亡に至らしめるという悲惨な事故が発生しました。運転者本人の責任は相当に問われざるを得ない事故です。しかし、事故直後の被害者宅へのお詫びの訪問に、会社の責任者(部長職および代表職)が出席をしようとしないのです。結局、当初のお詫びの訪問は、現地の管理者と加害者にて行われました。
 このことに接し、私は何と悲しいことであるかと嘆くと共に、大きな怒りが込み上げてきました。私は、当該部長職に昨日の夕刻(18:00頃)、苦情の連絡を入れました。しかし、当日は、地方会議が開催されていたのですが、既に会議は終了し出席メンバーは帰社したとのことでした。そこで、当該部長職の携帯電話に連絡を入れましたが、電源が落とされている様子であり、下位課長職の携帯に連絡を入れ、直ちに当該部長職に変わってもらいました。そして、「何故、現場に飛んで来ないのですか」と問い質しました。この返答は、口ごもりながら「通夜、もしくは葬儀には出席したいと思っている」と小さな声の返答でありました。私は「あまりにも残念な対応です」と云い一方的に電話を切りました。なお、私が電話を入れた先は、会議終了後の宴会の場であることにはある程度予想していたことですが明らかでした。
 以上が昨日の出来事なのですが、何とモラルの欠如した不作為としての対応なのか、呆れかえる他ありません。しかも、私達の勤務会社は一般的な民間会社に比べ社会的に高いモラルが求められるべき保険会社です。社是・社則でも、その高いモラルで活動すべきことを高らかに謳い上げております。しかるに、誠に不幸な重大事故に際し、まずは現場に臨場し、被害者を見舞い、現地の動揺を収め、加害者たる従業員に対し必要以上の自責の念があるようであれば勇気付けるといった率先行動が何故に出来ないのか。過日のイージス護衛艦事故では、石破防衛大臣は、直ちに臨場し見舞いましたし、その後福田首相もお見舞いを行っています。何度も、繰り返しますが「何と危機意識のない者達」なのでしょうか、私は残念・無念です。


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