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運転支援機能装備車の死亡事故でブレーキのシステム故障を訴えた判決が出ていた

2022-04-11 | 事故と事件
運転支援機能装備車の死亡事故でブレーキのシステム故障を訴えた判決が出ていた
 2018年4月29日、神奈川県綾瀬市小園の東名高速道路上り線で、事故に遭ったバイクの男性を助けようとバイク仲間らが集まっていたところに、後続の乗用車が衝突し、救助に当たった男性1人が死亡した。この事故で乗用車(テスラモデルX)を運転していた運転者は、「乗っていた車の運転支援システムが故障していたのが原因だ」などと無罪を訴えた。しかし、横浜地裁は2020年3月31日、禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。

 つまり、事故状況図は添付だが、事故を起こしたテスラは半自動運転装置(オートクルーズ)で走行中であったが、前方のキャラバンの後方に救助に当たった二輪車とさらに後方には別の乗用車がいた様であるが、その別の乗用車は左車線に進路変更したところ、テスラは前方車がいなくなったことのみを検出し、二輪車の検出できないまま加速しつつ二輪車を跳ね飛ばし、停止のキャラバンとの間にいた3名も跳ね飛ばしもしくは挟み込んだという状況の様だ。


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【地裁判決報道】
「運転支援システム故障」主張した被告に有罪 3人死傷
朝日新聞デジタル 神宮司実玲 2020年3月31日 22時30分
 交通事故で3人を死傷させたとして自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で起訴され、「乗っていた車の運転支援システムが故障していたのが原因だ」などと無罪を訴えた被告に対し、横浜地裁は31日、禁錮3年執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。田村政喜裁判長は「運転支援システムが搭載されていても、前方を注視して運転をすべきだ」と指摘した。

 事故は2018年4月29日、綾瀬市の東名高速上り線で発生。渋滞中に自動車2台が衝突し、減速した後続車に追突して転倒したオートバイの男性を救助しようと複数のオートバイが停車したところ、千葉県浦安市の不動産業、伊藤展慶被告(50)の車が突っ込んだ。この事故で、救助に入っていた東京都板橋区の男性(当時44)が死亡したほか、2人がけがをした。

 伊藤被告が運転していたのは電気自動車メーカー・テスラのSUV「モデルX」。検察側によると、車間距離などを計測して一定の間隔を保ちながら走行できる運転支援システム(クルーズコントロール)を搭載していた。だが、前方にバイクなどがあったものの車は加速し、事故が起きた。弁護側は「事故はシステムの故障が原因」などとして無罪を主張していた。

 判決は「(被告の車が前方の車両を検知せず加速した理由は)システムの故障か機能の限界かは判然としない」とした。一方で、事故直前、伊藤被告が前方注視が困難なほど強い眠気に襲われていたと認定。運転中に眠気を覚えた場合は運転中止義務があるとし、「中止義務に違反した被告の過失は相応に重い」と指摘した。(神宮司実玲)

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【事故当時の報道】
事故救助の男性ら3人死傷 神奈川の東名高速
産経Web 2018.4.30 07:33

 29日午後2時40分ごろ、神奈川県綾瀬市小園の東名高速道路上り線海老名サービスエリア-横浜町田インターチェンジ間で、事故に遭ったバイクの男性を助けようとバイク仲間らが集まっていたところに後続の乗用車が衝突し、救助に当たった男性1人が死亡した。事故に遭ったバイクの男性と、救助中の別の男性が負傷して病院に運ばれた。死傷した3人は、いずれも40代ぐらいだった。

 県警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで、後続の乗用車を運転していた不動産業、伊藤展慶容疑者(48)=千葉県浦安市高洲=を現行犯逮捕した。

 県警によると、上り線の中央寄り車線で、前方の追突事故に気付いて止まったワゴン車に、バイクが追突して転倒した。このバイクの男性を助けようと仲間らがバイクを降りて集まっていた。

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#半自動運転車の死亡事故でブレーキシステム故障を訴えた訴訟判決が出ていた


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