私の思いと技術的覚え書き

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沼津市図書館・図書館に眠るお宝展から

2022-04-19 | コラム
沼津市図書館・図書館に眠るお宝展から
 図書館には月に3回は訪れるのだが、今日立ち寄ったところ、4Fの展示ホールで「図書館で眠るお宝展」というのを展示していることに気づき、ちょっと覗いてみた。幾つか、面白いなと思う展示があったが、今回は伊野忠敬図のことを記してみたい。

 伊能忠敬氏のことは、多くがご存じのところだろう。日本全国の沿岸を一回りし、その正確な輪角という絵図(測量図)を残している江戸時代の方だ。現代なら衛星からの高性能カメラとか合成開口レーダーで内陸各地までリアルタイムにに記録できるのだろうが、およそ200年前にここまで正確な測量を行ったのだか凄い。



 説明書きをスマホカメラに記録し、帰宅してから読んだのだが、生まれは千葉の九十九里というから、往時でも超田舎だったと思える。そこから現在の香取市の商家に婿入りしたとあるが、いわゆる丁稚奉公からそうなったのではないかと想像する。そして、50で引退するとあるが、そこからが凄い。

 江戸へ出て天文学者のところへ弟子入りしたと云う。そして、55で、弟子達と蝦夷(北海道)へ測量の旅に出たという。この旅で半年で3200kmを歩いたと。1日平均20kmくらいか? しかも、測量という行動を伴ってだ!

 この第1回から第10回まで17年間を測量の旅を続けたとあります。ですから旅が終えたとき、伊能氏は齢72となっていた。なお、伊能氏の死没はそれから1年、73で死没したとのことだ。

 これを知り、思うところだが、江戸時代の50で引退というのは、ある意味勤め人としては常識的なものだが、そこから第2の人生が始まり73まで23年をおそらく自分の好きなこととして情熱を掛けて生き続けたというところが凄いし羨ましく感じる。


#伊能忠敬 #伊能の人生


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