クラッド材とは

　我が地の河川護岸工事などで、似た様な部位を半年もしない内に、何度も仮設の鋼製橋を架橋しては撤去を繰り返し、大型クレーン車などを投入しての、矢板や杭を打ち込んでいる作業を眺めるとき、やはり役所仕事は相も変わらず無駄が多いなーと唸らずを得ません。

　ところで、最近聞くことが増えたクラッド材について述べてみます。
　東京湾横断道路の「海ほたる」から先の海上部とか、羽田空港の新滑走路などは、海中に突き刺した多数の鋼製の杭（パイル）の上に建設されています。海水中という浸食作用の強い環境の中、少なくとも百年は十分耐えられるものとするため、鋼製のパイル表面にはチタン材が金属結合（結合部は合金状態）により密着して張り合わされています。この様な材料（もしくは工法）をクラッド材と呼ぶそうです。