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サブスクを思う

2022-04-22 | コラム
サブスクを思う
 サブスク(サブスプリクション)という言葉を良く聞く様になったが、概ね従来のリースとか新聞の購読とかと近似した概念のものだろう。学術的なことは知らぬが、そもそもアプリケーションソフトウェア(アプリ・・・とは応用の意)で、導入が始まりそう呼ばれる様になったと理解している。つまり、昔はソフトウェアも買い切りが多かったのだが、サブスクを払い続ければ、バーションアップにも対応して使用し続けられるが、使用契約している間は使用料として払い続ける必用がある。

 このサブスクを最初かどうか知らないが意識したソフトは、アドビ社のアクロバットがある。このソフトで作られるpdfファイルはデファクトスタンダード化しており、マイクロソフトのウインドウズと同じ様に、気に入らないけど使わねばなかなか具合が悪いという占有を起こしているのだ。しかもアクロバットについては、ロクにバーションアップしないくせに、定額を支払い続ける必用があると云うことだ。もっとも、拙人は10年程前に購入した買い切りのアクロバットVer9を今でも使い続けており、若干現在のアクロバットDCと比べると劣る部分があるが、拙人程度のレベルが低い作業には十分であり、もし最近の読み込めないpdfの場合は、無料版のアクロバットDCリーダーを使用すれば済むのだが、意地の悪いことにこのアドビ社は、無料版でさえ最新のアクロバットリーダーをインストルールする際、旧版アクロバットリーダーを削除しますか?と聞いて来て、削除しないとインストールできないのだ。本当にガメツイメーカーがアドビ社だと認識している。ある意味、これは独占禁止法に抵触する疑義も感じている。

 一方、マイクロソフトもオフィスソフト(エクセル、ワードなど)で365と名乗ってサブスク拡販を行っているが、未だ買い取りもある。多少旧版でも買い取りソフトの中古で十分と購入して使用している。一方、基本OSであるWindowsは最近バージョンアップしているが、未だVer10を使用しているのだが、Ver10以降の今次のVer11もネットでダウンロードする分には無料にしている。これはマイクロソフトの防衛戦略で、バージョンアップしてもセキュリティ面で強化されたぐらいで、大きくは機能アップがなされるものでなく、他のGoogleOSとか無料が基本のLinaxへユーザーを流したくないという思考なんだろう。

 日本政府は、今頃になってスマホのOSがGoogleとAppleの2本に占有されていることを問題だと云い始めたが、これは欧州諸国でも云っていることをマネているに過ぎない。本来は国家戦略を思考すれば、PC用も含め日本版OSにしなければ国防も何もあったものではないのだ。かつて日本はそれを進めようとしたが、米国に潰された過去があるのだ。多くを語る余裕はないが、それがTRON-OSで、 38年前の正に日本が電子立国として世界の半導体市場の概ね50%をプロダクトしていた時代のことだった。この当時、既に現在のIOTと云うべき思想だとかを先取り包含していた。そのOSを小中学校様のPC用OSに採用すると云うところで、例によって米国からイチャモン付けられ、すごすごと引き下がったという曰く付きのOSだった。このTRONは今でも機器組み込み用OS(B-TRON)として生き残っている様だが、もし、このTRONが発展していれば、当然スマホOSにも活用できたはずだろう。しかも、現在はマイクロプロセッサーは機能や速度は向上しており、必用に応じてWindowsやその他OSを仮想環境でエミュレーション動作させても、実用動作上不自由なく利用可能になって来ている。つまり、基本OSはTRON上で、WindowsOSとかGoogleOSを走らせることが問題なくできるし、それらのアプリも走らせられる。しかもOSの核(カーネル)はTRONで、対外的(特に米国、中国)に対しガッチリ防衛できる。これこそ国家戦略であり先取防衛の基本だが、イージズにしてもF35にしても、戦術コンピューターはブラックボックスでソースコードさえ日本は公開されていないのではないのだろうか。これで、もしも謀略とかで戦う局面になったら、すべての攻撃システムが無効化されてしまうのかもしれない。

 だいぶ横道に逸れてしまったが、サブスクだが昨今ハードウェアにも、その名が流行言葉の様に聞く様になった。例えばクルマだ。これの良い部分は、企業なりが経費で落とす際は、税務上も減価償却など考慮することもなく、修理メインテナンスも含まれるので非常に便利ということはあるのだろう。
 ただし、幾らサブスク料を払い続けても、所有権は使用者のものにはならないと云うことがある。クルマを乗るだけのものでいいという方には問題ないが、自分なりにカスタマイズしたり、いじくり倒したいということは当然できなくなる。
 それと、車検や点検などは、指定のディーラーとなるのだろうが、幾ら問題があろうが、自分の信頼できる店に任せることはできなくなるのだ。また、これが大々的に広まったとすれば、街の整備工場やBP工場は仕事がなくなるという可能性もある。このことが果たして、日本国家として良いことなのだろうか。


#サブスク #光りと影


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1 コメント

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Unknown (鈴木)
2022-04-23 09:14:41
bZ4XもKINTOのみでの販売。
中古車もKINTOで販売開始。

KINTOに関してはディーラーにも利益は落ちない。
全てメーカーで直売という、テスラに近しい販売構想かと思います。

また、現金で買わせないということは、関連ローン会社に金利も落ち、半強制的な新車代替え、中古車仕入れも出来て良いこと尽くめですね。

個人的には法人であればいざ知らず、車両の使用頻度も違う個人が、高額な新車などをリースで契約する経済的メリットはほぼ無いかと思います。

特に高齢やサンデードライバーなど走行距離の少ない方に関しては、
分割で買うにしても車両代のみのオートローンが、メンテナンス代金も含めた10年15年スパンの最終的な総支払額はかなり安価になるかと思います。
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