一昨日(14日)のニュースで、過日(8月3日)発生の首都高速でのタンクローリー横転炎上事故による道路復旧工事が全面復旧したとの記事がありました。約2ヶ月強もの修復期間を要した訳ですが、どうやら修復費用は20億円もの費用を要したとの記事です。また、復旧期間中の交通量の減収としては、前年同月比で25億円程度の減収となったとのことです。この減収分の総てが今回の事故だけに起因する訳ではないでしょうが、間接的に生じた周辺一般道を含む渋滞での燃費悪化や生じた不利益を加算したとすれば、こんなものではとても済まない損失が生じたのだと思います。?
ネットで見つけた鎮火後のローリーの写真を見ますと、ローリーそのものは多分アルミ製で同融点は660度程度と低いから、ほとんど跡形もなく溶損しているだろうなと想像していましたが、予想を超えない溶損でした。こういう案件を見ると、職業的好奇心からでしょうが、実物をもっと細部まで観察したく感じてしまいます。
ところで、今回の事故は、該当タンクローリーの単独自損事故で生じた様であり、運転者の運転操作の不適切というのが原因なのでしょう。でも、もしも他の車両の直前割り込み等があったりして運転者に原因がまったくないとしたら(それでも通常は運転者にも何らかの過失割合は生じるのが通常ですが)、失火法という法律に照らせば損害賠償の責を逃れる場合もあり得ることだと思います。この様なケースで思い出される案件がありますので、以下に紹介してみます。