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車両メーカーと大株主のこと

2022-05-22 | コラム
車両メーカーと大株主のこと
 独の法人名を見ると結構大企業で例えばロバートボッシュ(Robert Bosch GmbH)という用に CO.LTD でなく GmBH という名称が結構多くある。これは日本語に直訳すれば有限会社というのに該当する。となると株式会社でなく、個人会社という側面を持つということが判る。(ボッシュはボッシュ財団が92%株式を持つ)

 それと、古くからある有力車両メーカーを眺めると、以下事例の様に大株主に創業者とか個人もしくは国家とか独立州政府の占める比率が高いことが知れる。

 それと、今回リストの最終に記した矢崎総業だが、自動車用ワイヤーハーネスでは世界最大企業、自動車用計器類でもタコグラフやタクシーメーターでは国内トップ企業だが、非上場企業で矢崎家が代々を継ぐ得意な企業だ。

VW:大株主:ポルシェ家+ピエヒ家 31.4%、ニーダーザクセン州 11.8%
BMW:大株主:クヴァント家 46.7%
メルセデスベンツ:中国吉利 9.7%、クェート 6.8%
FIATクライスラー:アニェッリ家(財閥)
ルノー:フランス政府 15%、日産 15%(ルノーとの相互持ち合い)
フォード:フォード家(議決権ベース 40%)
現代(HYUNDAI):現代自動車グループ財閥(鄭義宣(チョン・ウィソン)主席)
トヨタ:豊田家(2%)
矢崎総業:株式非上場 矢崎家持ち株100%?

追記
 「トヨトミに野望」という明らかにトヨタの内情を記した起業小説の体を成す本があり、昨年末に読んで下記の書評を記している。この本の中で、急遽トヨトミ家以外から社長を任を受けた武田剛平は、ハイブリッド車開発を成功させ、米国とのロビー活動を専任担当者を置き米国の逆オペレートと云える活動などで、その後のトヨトミの拡大を安定させた。そして、トヨトミ家に持株がたった2%しかないのに、代々トヨトミ本家が企業を統治する体質に疑問を持つのだった・・・。

【書評】トヨトミの野望
2021-12-13 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/5d23e2f8c68a43dc36acce38a977350b


#自動車関連企業の大株主


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