私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

新型デイズさてどうか?

2019-07-18 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 新型デイズが街を走り始めた。昨年の日産による三菱自動車の買収、そして三菱エンジンを否定し、日産独自のエンジンを作ると公言し、にわか仕立てに作って出してきたのだが、その実力の程はどうなのか?

 この評価については、日産自らのものや、各種モータージャナリストの記した作文が既に多く出ているのだろう。しかし、そんな自画自賛、そしてメーカーにおもねるメディアの者共の記した作文は読むつもりもない。

 この新型エンジンンついては、既に三菱買収と自社エンジン搭載と公表の頃、早々簡単に未経験の高付加価値660ccエンジンが作れないだろうと記した記憶がある。三菱買収から1年そこそこででっち上げた新型エンジンは「RB06」という型式だというが、どうやら日産・ルノーが新興国向けに開発した800ccベースの「RB08」をベースにボアダウンしたものだという。やはりゼロから開発が、幾らCAD時代だからと云ってそうそう出来る訳がないと思っていたが、その様なもくろみが合ったと云うことを今更知った。

 新型エンジンは、100%子会社の愛知機械で作っているそうだが、CADで設計した線引きは日産本体のことだろう。しかし、余程通常走行においては大きな破綻はないだろけど、そのドライバビリティ、燃費、耐久製など、それ程期待は持てないだろうということだけは確信出来る。それは、幾ら流用と云っても、新型エンジンを1年で開発リリースするということは、開発における実車評価は微々たるものに留まると思うことだ。つまり、設計から製造までのアルゴリズム(手順)は総て、コンピューター画面内で、試験もほとんどエンジンベンチおよび台車上でのシミュレーションでの間に合わせだろうから。

 ここで、私は予言しておく。このエンジン、数年内には大規模なリコール発表をやらかすだろうということをだ!

余談
 現在、日産はCゴーン問題でガタガタ騒々しくなっている訳だが、三菱自を日産が乗っ取ったのもCゴーンが関わったと想像する。だいたい、旧デイズは日産三菱共同で開発し、製造は三菱で行っていた訳だが、燃費偽装の問題は、日産が気付いて国交省に自首したことになっているが、そのタイミングを日産は計って為したとは私見なのだ。そして、買収資金調達のため、100%子会社の基幹電装子会社「カルソニックカンセイ」の株売却となり振り構わぬやり方には恐れ入るしかない。

 しかし、カルソニックカイセイは、随分と軽く見られたものだと思う。トヨタがデンソーやアイシンの株を手放すことは考えられないからだ。この上は、カルソニックはデンソーやアイシンに領域に食い込んで活路を開き、かつての親会社たる日産に一泡吹かせてやらねばならないだろう。

 それと、気の毒なのは水島周辺に多くが点在しているだろう、エンジンのサプライヤーだろう。1次受けはともかく、2次、3次以下の中零細企業と従業員は、苦労されていることを想像する。





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