私の思いと技術的覚え書き

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パナ子会社内定者自殺に思う現代若者のひ弱さ

2020-04-09 | 事故と事件
 武漢肺炎(新コロナ)蔓延で、くどい報道に益々ウツなる精神状態が続くこのところだが・・・。今回は、新コロナと離れた問題について、若干論評してみたい。

 元ネタは、下記に記事全文を転載するが、パナ子会社で時期は昨年2月のことで、大卒の新卒内定者が、内定者用の専用SNSで、内定者らに対し、採用担当の元課長は、「課題本の感想提出」とか、叱咤激励の意味であろうが「弱者を採用したつもりはない」とか「なめるなよ」などと書き込んでいたことで、当該内定者は精神科への通院希望や自殺願望を漏らす様になったという。そして、件の内定者は自殺を実行することになり、遺族側の弁護士は、謝罪と賠償を要求するという。

 拙人はこの記事を読んで感じたのだが、SNSで書かれた内容は、どれだけパワハラに相当するのか確かめる要も思うが、先に記した様なレベルなら、拙人の若い頃は、もっともっと悪辣で叱咤激励の言葉は当たり前だったからして、昨今の若者はずいぶんとひ弱になってしまったもんだと感じる。

 こんなことを記すと、被害者が自殺するまで追い込んでおいてなんということを記すのか。とか、パワハラを認めるのか。とお叱りを受けるのかもしれない。しかし、人生はそんな甘い話しでもなし、ある意味ふてぶてしい神経も持ち合わせていないと、ロボット化した新人が蔓延することに、その企業の未来は暗いと思える。それと、SNSでいわゆるチャットもしくはメール文の形でやりとりだったと思うが、現実の対面と比べ、受取手の精神的反応が見えないだけに、フォーローもできないというウィークポイントがあるのではと思える。これが、SNSでも対面通話みたいな形なら、相手のショックが見え、なだめることもできたと思える。

 それと、現代の若者を十羽一絡げにはできないのだが、40才以下程度の若者を総じて判断するに、学校で知識を吸収することはして来たが、ものを考えない人物が多すぎる様になってしまったと思える。このことは、研修などのオフィシャルな場において、感想やアンケートなどを取ると、まるで金太郎飴で、没個性なものしか得られない。また、研修中等に複数人にこれをどう思うかと質問するに、上っ面の話しだけで、その本質を理解していないと感じるケースは増えている。これを解釈するに、自分のものごとを考えられぬ弱点を押し隠す素振りでの回答に終始しているのではないかともおもうのだ。つまり、現代40以下の若者は、ものを考えられないことの発覚を怖れているのではなかろうか。

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内定者自殺「パワハラ原因」 パナ子会社に謝罪要求―遺族側
2020年04月09日18時11分
 パナソニック産機システムズ(東京都墨田区)への就職が内定していた男子大学生=当時(22)=が2019年2月に自殺したのは、当時の採用担当者によるインターネット交流サイト(SNS)を通じたパワハラが原因だとして、遺族側の代理人弁護士が9日、厚生労働省で記者会見した。今後、同社と親会社のパナソニックに対し、謝罪と賠償などを求める要望書を提出するという。
上司のパワハラ示すメモ公開 自殺した三菱電機社員―弁護士が会見

 代理人の川人博弁護士によると、パナソニック産機システムズの採用担当の元課長は、内定者専用のSNSで、投稿の常時確認や自己啓発本の感想文投稿を強要。「弱者を採用したつもりはない」「なめるなよ」などと書き込み、内定辞退も促していた。
 男子学生は2月に入り、友人や家族に精神科への通院希望や自殺願望などを訴えるようになったという。内定者のため労災の対象外だが、川人弁護士は「内定者でも労働契約は結ばれており、安全配慮義務違反だ」と主張している。
 パナソニック産機システムズ人事総務部は「SNSは内定者の不安払拭(ふっしょく)や一体感醸成のため導入した。行き過ぎた指導を把握できず、会社の管理不足だった」としている。
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