私の思いと技術的覚え書き

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軽四輪車の販売減から種々思う

2016-04-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会が、1日発表した2015年度の新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年度比6.8%減の493万7734台だったという。500万台割れは、東日本大震災の直後の11年度以来4年ぶりで、減少は2年連続だとのこと。15年4月の軽自動車税増税などで軽の販売台数が大きく落ち込んだことが響いたとしている。また、各社が投入した新型車も市場全体を盛り上げる勢いを欠き、14年4月の消費税増税に伴う駆け込みの反動による需要減も尾を引いたこともあるというニュース記事だ。 

 この結果だが、各軽四輪メーカーは年度末にディーラーや系列販社を含み相当な台数の自社名義登録を行い、無理矢理販売数の底上げを図った上でのものなのだろうと想像する。しかし、今や新車販売台数の4割を軽自動車が占めるというが、ちょっと異常な様にも思えている。確かに、関係税は上昇したとは云え、今でも車両維持費として軽四輪の優位性が高いのは判る。だから、クルマしか交通手段のない地方ほど、軽四輪の販売実績は良い。しかし、税金や保険料の維持費は安いからと云って、実燃費も軽四輪が最良かというと、そうでもない様子が伺える。これは、今や車重が1トン近い軽四輪より、1200~1500ccくらいの小型車で車重が1.2トン程度に収まったクルマの方が実燃費が良い事例を知る。これは、単一シリンダーの排気量が生み出す熱効率の問題に根源があると思える。

 何れにせよ、スズキやダイハツなど軽四輪主体で生産しているメーカーに取っては、軽四輪が頭打ちとなった以上、小型車への上級意向を進めざるを得ないだろう。メーカーは、そう意識して既に取り組んではいるだろうが、ブランド力や販売力がないこともあるが、なかなかトヨタなど既存メーカーの牙城に食い込むのは難しいのだろう。それと、新車の4割を軽四に占有させたのは、トヨタなど小型車メーカーの責任も相当にあると思える。すなわち、排気量は1200ccとか小さくても、やたら幅広の3ナンバー仕様のクルマを作り過ぎたのではないか。都会も田舎もそうだが、古い住宅街などの細い道だと、軽四しか通れない道路も現実に存在するし、保管場所の問題もあるだろう。

追記
 現在ではドアミラーが標準で、稀にフェンダーミラー車を見る程度だ。このミラーだが、車両寸法図の横幅では除外されている。従って、ミラーを含めた実際の横幅寸法は、ドアミラー車の方が圧倒的に大きくなる。先に記した古い住宅街の道も、フェンダーミラー車なら通れるという場合もあるのだ。そんな理由もあるのか、コンフォートなどタクシー仕様車は、今でもフェンダーミラー車が好まれると聞く。

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