私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

究極のプレステージカーを想う

2009-03-12 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 先日の米国・オバマ大統領の就任パレードの際、大統領専用車が登場しましたが、グリルやランプ廻りはGM・キャデラックの面影を残しつPresidentcar_2つ、延長されたグリーンハウスは、各ピラー(ドアシャシュ部)も図太く、如何にも防弾・?Goyousya_2 ?れません。

 ところで、日本国の象徴たる天皇のクルマは、かつてから御料車として使用されて来ていました。何年か前に、写真のセンチュリーをベースにストレッチリムジン化したものに変更され利用されている様です。しかし、この先代となる御料車のニッサンプリンスロイヤルという特注車は、合計4台だけが生産され40年近くにも渡って使用されたのだそうです。その間の累計走行距離は、大したものでなかったにせよ、40年も経れば幾ら専門の保守要員が十分な整備を続けても、相当なやつれが生じていたのだと想像されます。

 このニッサンプリンスロイヤルですが、名前こそニッサンとは謳っていますが、受注会社はプリンス自動車工業であり、設計、製造の総てをプリンス自動車が行ったのであり、その完成納車の際に、ニッサンとの合併により、ニッサンの名称が加えられたものです。当時でもメーカーランクとしては、トヨタ、ニッサン、プリンスの順であったと思います。しかし、業界第3位メーカーのプリンス自動車が、御料車の製作を受注することになった正式経緯は知り得ようもありませんが、何れにしてもプリンス自動車に高級車製造についての力量があると見込まれた故でのことだったのだと思います。

 しかし、先代の昭和天皇崩御に際しての「大喪の礼」では、同仕様の寝台車(霊柩車)までが用意されていたのには驚きました。しかし、新生のセンチュリーベースの御料車も4台が生産され、内1台が寝台車仕様であり、リムジン車の中には防弾仕様車も含まれるとのことだそうです。




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