私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

交通事故鑑定人が記す老齢事故

2019-06-20 | 事故と事件
 皆さんは交通事故鑑定人という職種があるのをご存じでしょうか。これは、修理、板金工場等に訪れる、通称、鑑定人(士)とかアジャスターと呼ばれる者達とはまったく異なった職種です。先の鑑定人とかアジャスターが、クルマの修理費を評価するものであるのに対し、交通事故鑑定人とは、既に生じた事故について、自ら有する工学的知識に基づいて、ことのあらましや、様々な内包されている事故原因に迫るべく意見を表明(通常意見書として提出)を行う者を指します。

 この交通事故鑑定人ですが、何ら資格制度もなく、自ら名乗れば、その時からなれる訳ですが、その実態は玉石混淆(こんこう)という有り様です。極めて論理的かつ的確な意見を述べる方、素人が一見してあまりにもお粗末な論理矛盾の意見を記す者という感じでしょうか。

 そんな交通事故鑑定人の中で、日本の草分け的存在かつ第1人者であったのが江守一郎氏(96年72才で死去)だと認識しています。そんな江守一郎氏が一般読者を対象として記した「一瞬の死角」という本を最近読みました。昨今、マスゴミの偏向報道に晒されている老人事故のことにも既に触れていて、やはり論理ある方の見方は確かなものと再認識しました。

 ということで、同書籍の参考になりそうなページ(8ページ文)を抜き出し紹介してみます。なお、最終ページに「運転前の夫婦喧嘩は御法度!」については、夫婦でなくても例えば運輸旅客会社における運行管理者と運転者の関係にも、まったく同様の配慮が必要だろうと思うところです。






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