昔あったコラムMTでシフトが絡むとは?
現在は、国産乗用車では90%がATの時代になってしまったが、昔はMTが主体だが、シフトレバーの位置の違いで、フロアシフト(もしくはダイレクトシフトという場合もあり)とコラムシフトの2種類があった。
タクシーやトラックなど、フロントシートがベンチタイプの場合、フロアシフトはそもそも設定ができないし、コラム式にすることで狭いが3名並んで座ることが可能と云う利点があった。だから、トラックキャブでも定員3名とか、クラウンクラスのタクシーでは定員6名という車が存在する時代があったのだ。

このコラム式だが、後年AT車の一部も存在する様になったが、昨今はインパネからシフトが出ているタイプが多くなった。ただし、ATと違いMTでは、コラムシフトのレバーをH型とか複雑に動かす必用があるのだが、現在のFFエンジンMTみたいにワイヤーを使用していなく、総てをロッドとベルクランクを利用して、セレクトとシフトの2つの要素を切り替える操作を行っていたのだった。そのため、下図に示す様に、多くの接合点とか可動ブッシュ部位を持つことから、ガタが大きく出易いという難点があり、特に走り込んで各部の接合点やブッシュが摩耗してくると、シフトの節度がえらく甘くなりがちということがあった。

そんな中で、俗称だが「シフトが絡む」という現象があったことを昔話として記してみたい。これは、1例を図に示すが、ベルクランクを前後させてシフトもしくはセレクトするのだが、各部のガタが大きくなった中で、図の③の様にベルクランクの動きをオーバーしてしまい、そのギヤシフトから抜けなくなるという現象を「シフトが絡む」と表現したのだ。

この現象が生じると、運転手は車両を路肩に停めエンジンを停止してボンネットを開き、シフトリンケージを見廻して乗り越したベルクランクを手で引っ張って正常位置に戻すという操作が必用だった。しかし、およそメカに弱い方にはできなかった場合もあったと思える。ただし、当時のクルマの運転に間しては、現代車と比べればおよそ故障も多く、ある程度のメカ知識がないと、特にプロドライバーとされる者には務まらなかったことがあるだろう。
しかし、現代の大型車では、まったくメカ知識のない女性でも、運転のセンスがあればの前提だが、まったく不安なく乗りこなすことができるし、バスなどではヘタな男性運転手よりシフト操作におけるクラッチのつなぎ方とか、ステアリングの切り始めのスムーズさで女性運転手の方が巧い場合も多々見る。ただし、大型車でパンクでもして、自分でスペアタイヤに交換することは、余程屈強な男性でも困難だろうが、今は電話一本でタイヤ屋さんかレッカー屋さんが来てくれる時代になったので問題もなかろう。
現在は、国産乗用車では90%がATの時代になってしまったが、昔はMTが主体だが、シフトレバーの位置の違いで、フロアシフト(もしくはダイレクトシフトという場合もあり)とコラムシフトの2種類があった。
タクシーやトラックなど、フロントシートがベンチタイプの場合、フロアシフトはそもそも設定ができないし、コラム式にすることで狭いが3名並んで座ることが可能と云う利点があった。だから、トラックキャブでも定員3名とか、クラウンクラスのタクシーでは定員6名という車が存在する時代があったのだ。

このコラム式だが、後年AT車の一部も存在する様になったが、昨今はインパネからシフトが出ているタイプが多くなった。ただし、ATと違いMTでは、コラムシフトのレバーをH型とか複雑に動かす必用があるのだが、現在のFFエンジンMTみたいにワイヤーを使用していなく、総てをロッドとベルクランクを利用して、セレクトとシフトの2つの要素を切り替える操作を行っていたのだった。そのため、下図に示す様に、多くの接合点とか可動ブッシュ部位を持つことから、ガタが大きく出易いという難点があり、特に走り込んで各部の接合点やブッシュが摩耗してくると、シフトの節度がえらく甘くなりがちということがあった。

そんな中で、俗称だが「シフトが絡む」という現象があったことを昔話として記してみたい。これは、1例を図に示すが、ベルクランクを前後させてシフトもしくはセレクトするのだが、各部のガタが大きくなった中で、図の③の様にベルクランクの動きをオーバーしてしまい、そのギヤシフトから抜けなくなるという現象を「シフトが絡む」と表現したのだ。

この現象が生じると、運転手は車両を路肩に停めエンジンを停止してボンネットを開き、シフトリンケージを見廻して乗り越したベルクランクを手で引っ張って正常位置に戻すという操作が必用だった。しかし、およそメカに弱い方にはできなかった場合もあったと思える。ただし、当時のクルマの運転に間しては、現代車と比べればおよそ故障も多く、ある程度のメカ知識がないと、特にプロドライバーとされる者には務まらなかったことがあるだろう。
しかし、現代の大型車では、まったくメカ知識のない女性でも、運転のセンスがあればの前提だが、まったく不安なく乗りこなすことができるし、バスなどではヘタな男性運転手よりシフト操作におけるクラッチのつなぎ方とか、ステアリングの切り始めのスムーズさで女性運転手の方が巧い場合も多々見る。ただし、大型車でパンクでもして、自分でスペアタイヤに交換することは、余程屈強な男性でも困難だろうが、今は電話一本でタイヤ屋さんかレッカー屋さんが来てくれる時代になったので問題もなかろう。