goo blog サービス終了のお知らせ 

 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

この企業の行く末は・・・

2018-02-07 | コラム
 今や世界市場の1割を軽く超えるシェアを有するのが日本の自動車メーカーだ。その中でもホンダは、シェアを伸ばし続けており、自動車メーカーとしては後発ながら、今や国内ではトヨタ、日産(こんなの今や仏の下請けで日本メと呼べるのか)に続く国内3位のシェアを持つに至っている。

 しかし、まったくの私見ながら、魅力に乏しいクルマ作りをしつつ、よくぞこれだけシェアを伸ばしているなとの感を持っている。ところで、つい先日の報道で、ホンダの倉石とかいう副社長が、中国企業と自動運転技術やカーシェアリングで提携したと報じていることに触れたい。

 雑感だが、何で中国なんだということだ。この国は独裁国家であり、政府が報じる諸統計が何処まで真実か判らんし、確かに市場は膨張しているのだろうが、それが何時反転するか予断を許さない国だろう。そして、カーシェアリングはともかく、自動運転のAI技術が何処まであるのか疑わしいものと感じる。だいたいこの国で作られる軍事技術は、ほとんど旧ソビエト時代のものか、その改良品に過ぎない。クルマも日本や欧州の現地生産品は、それなりの品質を得ているだろうが、純中国メーカーにまともな国際競争力を有した製品はあるのだろうか。

 ホンダ創業期、本田社長から頼られ副社長となった藤沢武雄氏は、本田から実印までを託された実質社長としての活動をし、弱小二輪メーカーだったホンダを一流四輪メーカーに育てる礎を築いた名経営者だ。その藤沢氏が繰り返し説いたのが「万物流転」という言葉だった。噛み砕いて記せば、世の中には万物流転の法則があり、どんな富と権力も必ず滅びる時が来る。しかし、だからこそ本田技研が生まれてくる余地があった。だが、この万物流転の掟があるかぎり、大きくなったものもいずれは衰えることになる。その掟を避けて通ることができるかどうかを勉強してもらいたい。という様な物言いだった様だ。

 この藤沢武雄氏と先の中国企業との提携を報じた副社長を比べると、なんか1段どころか2段も3段も格が見劣りすると云ったら言い過ぎだろうか。(あくまでも私見であることをお断りしておく。)ついでに申せば、八郷なるなる社長も含め、我々一般人には、その声が届くことは極めて少な過ぎる様に思える。だいたい、世に影響力を有する企業リーダーであれば、その声は「オピニオンリーダー」として、何らかの影響を広く世に与える者といえるだろう。そういう意味では、トヨタの3代目直系社長の方が、まだオピニオンリーダーの資質を持っている様に思える。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。