ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

バスの規則

2008年12月21日 | ミャンマーでの生活

またまたバスネタで済みません。(バスブログになりそう。。。。)

12月2日付のFLOWER JOURNAL誌より。

「規則を守らないバスの乗務員は処分する」

ヤンゴン市バス事業運行管理局(通称:マタタ)は定められた規則を守らない市内バス(運賃均一制の特別バス)の乗務員に対して、運行資格を剥奪するまで厳しい処分をすることを発表した。

1.運賃は均一200チャットであり、それ以上を要求しないこと。
2.乗客は全員、座席に座らせ立ち客は乗せないこと。
3.2人用の座席に3人座らせないこと。

(引用終わり)

先週のある日の夕方、ちょうど通勤帰りのラッシュ時にダウンタウン(47通り)からピー通りのセインゲーハーまで家族で48番の特別バスに乗った。

この路線はダウンタウンからヤンゴン市の大きなベッドタウンの一つであるインセインへ向かう通勤客で一杯になる。

規則では定員分の座席が一杯になると、それ以上乗客を乗せてはいけないのだが、さらに20人くらい乗せていた。

それらの客はどうしたかというと、初めは立っていたが、車掌が二人分の座席に座っている人たちにもっと詰めるように促し、無理やり三人ずつ座らせたのである。

そしてまだ立っている乗客のために、プラスチック製の椅子(ママごとで使うような椅子)を取り出してきて、通路に全員座らせたのである。

その結果、車内の通路も移動することができないほど小さな椅子に座った乗客で一杯になった。

自分は二人用の座席に座らされたのだが、お尻の4分の1分の面積しかスペースがなく、こんな状態なら立っていたほうがマシだと思い、立っていたのだが、車掌がどうしても座れと言うので仕方なく無理な体勢で座るしかなかった。

さらに6歳の娘もいたのだが、「子ども料金を払え」という。
いくらなのか聞くと、「200チャット。」
6歳の子どもにも大人と同じ料金を払わせるのか~!

しかし、何より驚いたのはこんな酷いことをさせられて、文句を言う乗客は誰もいないということ。

このバスの乗客は200チャットという普通のバスより高い運賃を払っている。
(通常のバスなら50~150チャット)

そのため、普通のバスのようにすし詰め状態で嫌な思いをしなくて済み、快適に通勤できるはずなのだが、バスの乗務員たちは明らかに規則違反をしている。

ミャンマーの人たちは本当に従順で、不満があっても声に出すことをしない。

どうしてこんなに我慢ができるのだろうか不思議でたまらない。

これがもし日本だったら、毎日大喧嘩で大変なことになっているだろう。


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