先週、自分の教え子の結婚披露宴があった。
場所はヤンゴン市内、シュエゴンダイン地区にある「ズィウィタダーナ僧侶病院」という、何度聞いても覚えられない名前の病院。
病院付属の食堂を披露宴ホールとして利用していた。
病院で披露宴なんて全然結びつきにくいが、ミャンマーではよくあるパターンである。
自分も病院での結婚披露宴に出席するのは2回目になる。
救急患者が運ばれているのを横目にお祝いの行事が行なわれるというのは、日本では考えられないことだろう。
この病院は僧侶の病気治療専門として開かれたが、一般市民の外来も受け付けている。
1940年に開院し、70年近い歴史がある。
ここではミャンマーの伝統的医薬ではなく、西洋医学、西洋医薬による治療が行なわれている。
この病院の特徴は何といっても治療費が無料であること。
有名な医者も功徳のために無料で奉仕している。
毎月5000万チャット(約400万円)の費用がかかっているが、全て寄付(政府からの援助、一般からの寄付)で賄われている。
日本政府の草の根資金援助の対象にもなっており、毎年多額の援助が入っている。
また日本のNPOからも毎年、定期的に寄付があるそうだ。
日本の他、タイ、シンガポール、台湾など海外在住のミャンマー人からの寄付も多いという。
披露宴のほうはお菓子(ドーナツ系)、コーヒー、アイスクリームを食べながら新郎、新婦と歓談して終わりという簡素なものだった。
披露宴の儀式もなく、招待客は適当な時間に来て、適当に帰ってもよい。
盛装もする必要がなく、気軽に参加できる。
今、この新婚カップルはチャイティーヨーに新婚旅行中。
新婚旅行もパゴダでお祈りが中心で、ミャンマーらしいです。