ミャンマー・日本語学校ブログ

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ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

不可解なヤンゴン市内バス

2007年06月01日 | ミャンマーでの生活
ヤンゴン市内を走っている木製のバス。
このボンネット型のバスはイギリス植民地時代から現在まで現役で活躍している。
イギリス人が物資輸送用トラックとしてアメリカ製のものを大量輸入したそうだ。
1983年、初めてミャンマー(当時はビルマ)を訪れたときも、ほとんどがこの型であった。一体何年前から走っているのかわからないが、今年が戦後62年目だから、少なくとも60年以上は走っていることになる。日本では考えられないことだ。
何度もオーバーホールし、エンジンを取替え、車体を修理し、塗装を繰り返しながら大切に使っているということだろう。このメンテナンスの技術はある意味ではすごいと思う。日本ではピカピカの新車を買って3年で下取りに出し10年で廃車にしてしまうのとは大違いだ。
ところで、ヤンゴンの市内バスで不可解なことがある。
それは、同じ番号のバスなのに全く違う路線を走っているバスが複数あるということだ。例えば、39番のバスは
1.サンピャーゼー ~ チョンジー通り (韓国製または日本製の大型バスを使用)
2.南ダゴン工業地帯 ~ モーティン  (ミャンマー製、日野BMを使用)
3.チャウコン ~ スーレーパゴダ前  (写真のボンネット型を使用)
など少なくとも3種類の路線がある。
43番はもっとすごくて、バス路線をまとめた小冊子によると
1.シュエパウカン ~ スーレー
2.シュエパウカン ~ ラインターヤー
3.シュエパウカン ~ ダニンゴン
4.ウエーバーギー ~ チョンジー通り
5.北オカラッパ ~ チョンジー通り(タームエー経由)
6.北オカラッパ ~ スーレーパゴダ前(動物園前経由)
7.北オカラッパ ~ タケタ
の7種類の路線がある。でも、全部同じ43番だ。始発地は同じでも終点は方向も全く違う所である。
その他にも32番、36番なども3つ以上の複数の路線が存在する。
なんで、こんなことになっているのだろう。
いろいろな人に聞いてみると、この番号はどうやら利用者向けの番号ではなさそうだ。
ヤンゴン市内バスを統括する機関として「マタタ」「タンミャンドゥー」「シュエーインワ」「ユザナ」などがあるが、それぞれに番号が割り振られており、限られた番号内で路線の種類を増やしてきたためにこのような結果になったのだと推察している。
それにしても、利用者から不便だと苦情は出ないのだろうか。
私も、(学校の前を通るはずの)43番に乗ったところ、まったく違うコースを行くので、あわてて降りてタクシーを拾ったのを覚えている。
こんなんじゃ、バス路線図なんて出来っこない。





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