素材の栄養丸ごと摂ろうシリーズ、最後は砂糖のお話です。
(過去記事タイトル変更しました^^;)
・素材の栄養丸ごと摂ろう~小麦編~
・素材の栄養丸ごと摂ろう ~お米編~
もう少しお付き合い下さいませ~
砂糖には甘味料としての役割以外に、防腐作用や人のエネルギー源、
脳の活性化をもたらすとして重要であることは知られています。
砂糖の主成分はショ糖(ブドウ糖と果糖が結合したもの)ですが
原料にはショ糖のほかに、ミネラルやビタミンも含まれています。
そして砂糖の分類は、複雑多岐にわたっていてとても書ききれませんので
おおまかになりますがご容赦下さい
砂糖はざっくり言うと、原料による分類
製法による分類
そしてそれぞれ製品としての分類があります。
原料による分類は、主に温帯や亜熱帯産の甘蔗(さとうきび)由来「甘蔗糖(さとうきび糖)」、
比較的寒冷地のサトウ大根(甜菜・ビート)由来の「てんさい糖(ビート糖)」
があり、このほかにもサトウカエデやヤシなど。
※一般的な上白糖はさとうきび糖ですが、まれにビート上白糖もあり。
製法による分類は、分密糖(精製糖とも呼ばれる)
原料から絞った糖液から、ショ糖だけを取り出し結晶化させたもの。
ほとんどのミネラルは除かれる
上白糖(いわゆる一般的な白砂糖)・グラニュー糖・中ザラ糖・三温糖など。含密糖
結晶と密を分離せず、絞り汁をそのまま煮詰めたもの。
精製していないため、ミネラルを含む。
黒糖・きび糖・てんさい糖・サトウカエデ原料のメープルシュガーなど。
また、粗製糖というものもあり、これは原料を濃縮して煮詰めたものを一度結晶化(分密化)したもの。
その名の通り粗く精製、最小限の精製にとどめています。
もうおわかりでしょうか・・
精製されていない「含密糖」&最小限の精製にとどめた「粗製糖」を中心に綴りますね
まずは、黒糖
サトウキビの絞り汁から不純物は除き、そのまま煮詰めて作られた砂糖。
独特な風味と濃厚な甘味。ビタミン・ミネラルなどを含む。特にカルシウムが豊富。
製菓材料・再生糖・化粧品・焼酎・健康食品など多くの可能性を持つ素材。
濃厚で美味しいですね~きび糖
黒糖より精製が進められたもの。精製途中(完全に精製されていない段階)の
糖液を、そのまま煮詰めて作られた砂糖です。
ミネラル分が残っている。黒糖よりサラリとしていて使いやすい。てんさい糖
日本では北海道で栽培される、サトウ大根(甜菜)の根を原料に作られた砂糖。
おなかの中の、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖が豊富に含まれています。
そして寒冷地で育つものなので体を温めると言われ、冷え性の方にオススメ
甘さは控えめです。摂りすぎるとオナカがゆるくなる。
スーパーでも買えるのが便利粗製糖
先ほども書きましたが、原料を濃縮して煮詰めたものを一度結晶化(分密化)したもの。
精製を抑えているので、カルシウムや鉄分などのミネラル分を多く含む。
黒糖のようで黒糖に比べてまろやかでクセは無く、料理にも使いやすい。
最近、我が家はコレです
粗製糖を更に洗浄したものが洗双糖(2回洗うことからこの名がついたらしい)。
ちょっと前に、オーガニック宅配の「大地を守る会」がやっているカフェに
入ったのですが(記事はコチラ)
そこで使われているのが「喜界島の洗双糖」という砂糖でした。
こだわりを感じます^^
今回綴ったのは砂糖の、しかも含蜜糖のほんの一部で、
分密糖もたくさんの種類があります。
調味料として最も多く使われているのは白砂糖・三温糖のような分密糖です。
ですがやはり玄米や全粒粉と同じように、精製していない含蜜糖が
素材の栄養丸ごと摂れるしコクも出るし美味しいので、私は3年位前からてんさい糖やきび糖などにシフトしました。
(たまに三温糖も使います)
でもケーキや菓子など、色を付けたくない時もありますから
用途によって使い分けたいと思います
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました
自分自身の復習も兼ねていますので、
またの機会に他の素材も記事にしたいと思います