2023年 昆陽池で久しぶりに野鳥観察を行うので下見に
水がずいぶん減り、水鳥の数も少ない様子だ。
「日本列島」の場所のカワウは健在。
「全長81cm。留鳥。全身ほぼ黒色。足にはみずかきがあり、泳ぎ潜水することができます。魚類を中で捕らえ、水面まで運んで飲み込みます。カワウはかつて全国的に分布していた鳥ですが、昭和30年代から40年代にかけての減少。全国で2,000羽程度になり、絶滅を危惧された鳥。しかし、こんにちは数が増えすぎた結果、漁業被害などをおこす問題の鳥になっています。」
質問によく
1.いつ頃から昆陽池にいるの
2.ずっと昆陽池にいるの
などの質問をうけることがあります。昆陽池でのカワウはよく調査されており、カワウ対策のデータの一つになっています。
当会でも、2001年に野鳥観察を昆陽池で行いました。ことし久しぶりに昆陽池での観察会を予定したので、事前に様子を見に行きました。
予想される質問を想定しながら、カワウについてのメモです。
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1983年には昆陽池には3羽確認。1996年に2巣から繁殖がはじまった。
2000年には巣の数が400以上となり、営巣地の樹木が枯れ始め真っ白に
2002年には擬卵をつかったカワウの繁殖抑制実験がおこなわれ、一定の効果がありました。
昆陽池のカワウの多くは、吐き出した魚(コノシロやボラ)から近海や河口付近の魚をたべて、昆陽池をねぐらにしていました。
2003年から始まった昆陽池の浚渫工事によって、カワウやサギなどが、昆陽池公園北側のふるさと小径で活動をはじめ、公園を利用する人たちににおいや糞の被害がおこりました。当時、糞の掃除は当然ですが傘の貸し出しなどもあったようです。いつ昆陽池にいってもカワウはいるとおもわれますが、けっこう昆陽池から移動していることも分かっています。
昆陽池でカワウの足につけられた標識から、 2011 年まで近畿地方以外で発見されることがなかったようですが、2012 年と 2013年に、広島県、岡山県、神奈川県、東京都から観察の情報が寄せられ、カワウの分散の範囲が広がりました。
カワウに対しては関西広域連合が、対策を行なっています。関西地域全体のカワウ被害を総合的かつ効率的に減らすことはもちろん、カワウを含む豊かな水辺生態系の回復を目指しています。
カワウ以外の野鳥も健在で、オオタカをはじめ多くの鳥にとってはオアシスになっている場所です。