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野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

2001年全国メダカフェスティバル

2018-07-15 | 野生生物を調査研究する会歴史

良好な水環境の保全と快適な水辺空間の創造をめざす「メダカのいる里づくり」運動の一環として2001年全国メダカフェスを開催しました。
これは、メダカを取り巻く環境が、1999年2月に環境庁(当時)が発表したレッドリストにて絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)(絶滅の危険が増大している種)になったこともある。
このフェス以後、メダカは2003年5月にレッドデータブックに絶滅危惧種として指定された。

全国メダカフェスティバルの内容について報告する
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2001年(平成13年)5月3日(木) 全国メダカフェスティバルが開催されました。
全国メダカフェスティバル
みんなで守ろう・創ろう!
―メダカの住める環境を―

主催 全国メダカフェスティバル実行委員会
メダカのいる里づくり実行委員会
財団法人丹波の森協会
丹波の森公苑

開催場所 兵庫県氷上郡柏原町 丹波の森公苑
   
プログラム
10:00 開会
         主催者代表あいさつ    全国メダカフェスティバル実行委員会
                      代表 メダカのいる里づくり実行委員会
                               委員長 清水 圭一

          歓迎あいさつ      丹波の森公苑長 河合 雅雄

10:15 講演 メダカと学問 日本メダカトラスト協会会長・愛知教育大学名誉教授
                      岩松 鷹司 先生
11:15 活動状況発表 Ⅰ

          ●日本メダカトラスト協会事務局・社団法人高知県生態系保護協会
13:00 活動状況発表 Ⅱ
          ●社団法人 大阪自然環境保全協会
          ●米子地区環境問題を考える企業懇話会
          ●豊岡六方めだか公園
          ●宝塚市内小学校代表
          ●平成10年度自然学習モデル校、春日町立大路小学校
          ●平成9年度メダカの蘇生モデル地区
            篠山市 篠山城址内堀〔発表:篠山青年会議所〕
14:30 円広志さんのトーク
15:00 丹波の森:メダカの宣言
15:10 メダカ放流
15:30 閉会

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最近のメダカの話題

2011年12月に日本のメダカ、実は2種類!という発表を近畿大学大学院農学研究科で環境管理学を専攻する朝井俊亘さん(博士課程3年・水圏生態学研究室)が発表した。
メダカについての環境はまだ十分ではないし、研究すればまだ新発見があるということだ。


インターネットによる情報発信

2018-07-15 | 野生生物を調査研究する会歴史

会の活動に情報発信というのがあります。

1999年に独自のネットワークを立ち上げて、インターネットによる情報発信を行っています。このときサーバーを個人宅においていました。個人がすべて管理をまかされていました。

法人格のホームページが盛んにサイバーテロの脅威にさらされ、サーバーは大手の会社にまかせることになったのです。

2000年のホームページの表紙の画像です

グッドサイトとして紹介されるなどしました。

ホームページの可能性を追求したころの活動です。

 


2007年特別集中セミナーin有馬富士公園

2018-07-15 | 野生生物を調査研究する会歴史

2007年特別集中セミナー
場所が猪名川から三田市有馬富士学習センター・有馬富士公園での講座になった。
■実施日/2007年8月7日(火)~8日(水)
■内容/阪神間、大阪府の幼小中学校の教員を対象に植物、昆虫、水辺の生き物、学校でできるビオトープなど、
自然観察の方法について有馬富士公園でのフィールド研修会を実施しました。

1日目
 >>(午前)水生生物を観察する!有馬富士公園から移動して三田市立野外活動センターの前を流れる清流羽束川での観察です。
  >>(午後)植物の観察、公園内の植物観察を行いました
2日目
 >>(午前)昆虫採集をしよう。今回はハチとアブの違いの話からトンボまで、そして昆虫採集の仕方 。実際に昆虫採取をします。
 >>(午後)学校ビオトープをつくろう。プール指導の終わったと、プールをビオトープにかえてみるとどうなったか。三田市で実際に行われている先生からのレポートです。
そのあと、学習センターのバックグランドで魚を飼育している様子を見学しました。

2007年度の感想から
1.充実した2日間でした。つかまえた生き物を一つ一つ確かめられたのがよかったです。川で水生生物を捕まえる活動にもう超し時間があればと思いました。
2.次回も是非参加したいです。自然豊かな場所に学校があるのに、その自然を生かせないことがずっと残念でした。今回たくさんのヒントをいただいたのがよかったです。
3.学校の前に水路があり、こどもたちといっしょに水生生物を観察したいです。
4.初めてで大変興味深く参加できました。
5.とても専門的でよかった。まわりのひとにももっとアピールして広めていってほしい内容でした。もっと多くの人に参加してほしいと思いました。
6.教室から外に出て、自然に触れて学習する機会をもてたのがよかったです。
7.知らないことがわかり、子どもと自然とふれあうときの活動に幅ができました。
8.有馬冨士公園の施設のつかっての観察、子どもたちと一緒にできるような計画ができたらよいと思いました
9.セミナー担当の先生方が、魚や植物、虫を大切にされている姿がとても印象的でした。


夏のトンボ 「ショウジョウトンボとシオカラトンボ」

2018-07-15 | フィールドガイド-昆虫編--

夏のトンボで2題
トンボは雄と雌とでちがいます。夏によくみられるトンボを紹介します

ショウジョウトンボ(学名、 Crocothemis servilia)

全身が真っ赤なトンボ。「赤とんぼだ。」と夏にいうのはほとんどがこれ。しかし、
ショウジョウトンボ属で、アカネ属に属していないのでアカトンボと区別する。
アキアカネなどの普通のアカトンボよりもひとまわり大きい。
春から秋にかけてみられる。池の水生植物のあるところでよく見られる。
猩々(しょうじょう)とは、能の演目『猩猩』で演者が架空のいきものである猩々になってまっかな装束で飾り、酒に浮かれながら舞い謡うのがある。
その赤いところから名前がつきました。

シオカラトンボ(学名 Orthetrum albistylum speciosum)
日本ではもっともようみられるトンボ。にたような種類はオオシオカラトンボ、シオヤトンボなど。シオカラトンボ属は日本に9種います。
メスはムギワラトンボともよばれ、黄色のトンボです。
名前の由来はオスが、成熟すると胸部から腹部にかけて青白い粉を吹くのを、塩漬けのようにたとえたことから塩辛トンボと呼ばれるようになりました。
オオシオカラトンボの違いは、①羽根の先、付け根が黒味かかる(又は濃い褐色)②羽根の先の縁紋が黒(又は濃い褐色)③オスの腹部の先(尻尾の先)の黒紋は小さい
④メスは腹部の先(尻尾の先)の黒紋が大きい ところでみわけます。


子どもの本がおもしろい⑭「海野和男のさがしてムシハカセ1」

2018-07-15 | 資料を読む

夏休みといえばカブトムシやクワガタ

昆虫採集はもう死語となりつつあるが、虫の好きな子供も多い

今回は写真家として有名な海野氏の本

海野和男のさがしてムシハカセ1 さがそうちがう虫 (海野和男著 偕成社 2007年)

これもシリーズになっており

①さがそうちがう虫②さがそうかくれる虫 ③さがそうまねする虫
写真が素晴らしい、海野さんならではのさがしてムシハカセシリーズ3巻のうち1巻。 

写真で問いかけて、見つけていくスタイルがよい。
昆虫とはということで、なかまと「ちがう虫」を写真からいろいろな虫を見つけていく構成になっている。
1.昆虫をみつけよう
昆虫の基本 頭、胸 腹の区別と。腹とからでるはねと足の説明、写真で見分けて説明が切れが良い
2.甲虫をみつけよう 
はねに注目して解説、甲虫のはねの折りたたみ方から人工衛星のはねのたたみかたまで説明があればよかったかも
3.トンボの仲間をみつけよう 
トンボらしいトンボがいることがわかる
4.チョウとガをみわけよう。
触角やとまり方のちがいに注目しよう。これも写真でパッチリ
5.バッタを見つけよう、
バッタとキリギリス、コオロギはどこがちがう=触角でくらべてみよう=と説明がある
6.さいごにクワガタムシをみわけよう


こんな写真だけで、詳しい説明ができるのはほんとに素晴らしいと思います。