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野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

ハマヒルガオ

2018-07-24 | フィールドガイド--植物編--

ハマヒルガオ(ヒルガオ科)

名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ...

ヤシの実が海流にのって散布されるようすを歌にしたものです。それ以外にも海流にのって散布される植物を紹介します。
ハマヒルガオは、海岸でよくみられる植物ですが、種子が海水に浮かび、海流散布する植物のひとつです。
そのため、ハマヒルガオは日本全土の海岸の砂地でみられます。
茎は砂の上をはって伸びていきます。何かつかまるものがあれば巻きついてさらに伸びます。
空き地や道端の草むらに生えるヒルガオにごく近い種類で、花の形や大きさはそっくりです。
ハマヒルガオの葉は厚く光沢があって、丸まったようなハート型です。大きさは2~5cmほどです。
海岸では乾燥や塩害から身を守るため、葉が厚くなっています。
光沢があるのは「クチクラ」という透明で強い膜状の構造になっていて、水分の蒸発を抑えます。


子どもの本がおもしろい⑳「台風の追せき竜巻のついきゅう」

2018-07-24 | 資料を読む

秋が台風の季節だと思っていたが、最近は6月から日本に台風がやってくる。異常気象のひとつだろうか

そして、その風の影響でたつ巻きもニュースになることも多くなった。

そこで、今回は

 

台風の追せき竜巻のついきゅう(かこさとし大自然のふしぎえほん7). 

かこさとし作 小峰書店 2001年

 

絵本である。「台風や竜巻がどのようにしてできて、どんな力を持ち、そのためにどんな影響がでるのか。やかんやそうじ機など身近な物を例に挙げながら丁寧に説明した本。」(メルヘンハウス)と紹介の文を見つけた。

かこさとしは『からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『どろぼうがっこう』など、数多くの名作絵本を世に送り出してきた。

だるまちゃんとてんぐちゃんはこどもにとって人気の絵本の一つ。

今回は、かこさとしが宇宙や自然、子どもたちの身の回りのさまざまな現象をわかりやすく解き明かす「台風・・」はその中の1冊。

台風の、仕組みやどこでできるのか、どのようしてできるのかなど、順番に解説していく。

かこさとしの「子どもたちには、正しい知識をもち、自分で考えられるようになってほしい」の想いがどのページからも感じられる。

かこさとしの本の特ちょうは余白。絵も説明も最低必要限度の情報がのっている。

「子どものいいところ。最初から教えなければ何もできない、そんな生き物じゃないんですよ。人間は成長とともに、社会性をどんどん身に付けていく生物なんです。」(日経DUAL)と述べている。

 あとは子どもたちが自分で気になるなら自分で調べてごらんということか。

 でも、小学校中学年ではこの内容は十分すぎる情報だろう。詳しい、図鑑となっている。

 ところが、アメリカの絵本は同じ台風でもこのような図鑑ではなくストーリーをつくり情報をつたえようとする。

そのちがいは次回のところでのべよう。


ティートン国立公園(アメリカ合衆国)

2018-07-24 | photo

ロッキー山脈の一部になるティトン山脈。
”アメリカで一番美しい国立公園”。
雄大な美しい大自然の中に多くの野生動物が生息しています。
映画「シェーン」を知っているのはちょっとご年配以上の方
若い人は大草原の小さな家もしらないようで
その草原を歩くアメリカバイソン(バッファロウ)
北アメリカには数千万頭のアメリカバイソンが生息していたと言われているが、
毛皮や肉を目的とした著しい乱獲や単なる狩猟のために、
1889年にはわずかに541頭を残すだけになっていたと言われている。


ブナ

2018-07-24 | フィールドガイド--植物編--

近畿地方はブナの南限域といってもいい地域となっています。
ブナは、日本に自生する樹木です。自生している地域は、北海道の渡島半島から九州までの間です。
北の地方に行くほど生えている場所は、低くなります。九州・四国・本州中部以南では標高1000m付近から1500m付近の間です。
皆さんの大好きなクリやシイなどのドングリがなる木と同じ仲間です。このブナの木は、氷河時代は、平地に生えていました。日本列島が暖かくなるにつれて、生えている場所を涼しい高い山に移していったのです。
太平洋側の山地に生えるブナは葉が厚くて小さく、日本海側の山地に生えるブナは葉がうすくて大きいです。神戸層群の地層からアケボノブナやムカシブナというブナの先祖の化石が見つかっています。
写真は、稲村が岳で撮ったブナの雄花と雌花です。