秋が台風の季節だと思っていたが、最近は6月から日本に台風がやってくる。異常気象のひとつだろうか
そして、その風の影響でたつ巻きもニュースになることも多くなった。
そこで、今回は
台風の追せき竜巻のついきゅう(かこさとし大自然のふしぎえほん7).
かこさとし作 小峰書店 2001年
絵本である。「台風や竜巻がどのようにしてできて、どんな力を持ち、そのためにどんな影響がでるのか。やかんやそうじ機など身近な物を例に挙げながら丁寧に説明した本。」(メルヘンハウス)と紹介の文を見つけた。
かこさとしは『からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『どろぼうがっこう』など、数多くの名作絵本を世に送り出してきた。
だるまちゃんとてんぐちゃんはこどもにとって人気の絵本の一つ。
今回は、かこさとしが宇宙や自然、子どもたちの身の回りのさまざまな現象をわかりやすく解き明かす「台風・・」はその中の1冊。
台風の、仕組みやどこでできるのか、どのようしてできるのかなど、順番に解説していく。
かこさとしの「子どもたちには、正しい知識をもち、自分で考えられるようになってほしい」の想いがどのページからも感じられる。
かこさとしの本の特ちょうは余白。絵も説明も最低必要限度の情報がのっている。
「子どものいいところ。最初から教えなければ何もできない、そんな生き物じゃないんですよ。人間は成長とともに、社会性をどんどん身に付けていく生物なんです。」(日経DUAL)と述べている。
あとは子どもたちが自分で気になるなら自分で調べてごらんということか。
でも、小学校中学年ではこの内容は十分すぎる情報だろう。詳しい、図鑑となっている。
ところが、アメリカの絵本は同じ台風でもこのような図鑑ではなくストーリーをつくり情報をつたえようとする。
そのちがいは次回のところでのべよう。