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野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

国際協力 ブラジル永大の森を見学

2018-07-06 | 野生生物を調査研究する会の紹介

永大産業が行われている実験地を見学することができた
ここではいろいろな木を試験的に植えている。
この再生のプロジェクトは三菱商事のホームページで紹介しよう

アマゾン熱帯林再生実験プロジェクト(三菱商事のホームページより)
赤道直下、低地熱帯林域でも宮脇方式が森林再生に貢献

地球の緑の肺と称されるブラジル・アマゾン地域は、地球上で最も広大な低地熱帯林で占められている。
しかし、近年有用樹種の伐採、農・牧地への転換や道路網の拡充によって、急速にその面積が減少しており、
世界的な環境問題となっている。そこで三菱商事では、荒廃地として見捨てられた不毛の土地に以前のよう
な森林生態系を再生すべく、1992年に宮脇方式によるアマゾン熱帯林再生プロジェクトをスタートさせた。
まず合板、単板の製造を行なっている永大ブラジルの工場敷地内の2.4haにビローラ、バルサ、スマウマなど
約80種類、9万本のポット苗を植栽。植栽地はブルドーザーで3m以上の穴を掘り、それまで同社が廃材として
焼いていた木の皮や不要な木片などを、土と混ぜながら埋めてマウンドを形成した。元来、熱帯林の土壌は
表土の層が薄く、裸地では雨季に栄養分を含む表土が流失してしまい、また乾季の乾燥もあって成長には過
酷な条件になっている。ところが、本プロジェクトではマウンド植栽で、土地本来の樹種と同時に、その森
の先駆樹木であるバルサやパラパラを混植したためか、約半年で樹高が1.5~2mとなる生長が見られた。

実験開始3年で樹高6~12mに生長し、樹高15mを越す先駆樹も出現
第一期植栽地に続き、新たに荒れ地のまま放置されていた240haの裸地に、およそ1年をかけて生育させた
25~30種類、30万本のポット苗を植栽。その後も毎年、永大ブラジルをはじめ国立パラ農科大学のスタッフ、
地域住民の方々などによるエコロジー植栽が進められ、実験開始からわずか3年で樹高6~12m、先駆樹には
樹高15mを越すものも現れるなど、驚異的な生長が記録された。世界で初めての低地熱帯林・再生実験プロ
ジェクトということもあって、内外の学会や生態学者、林業関係者、マスコミなどから注目を集めてる。
そして数多くの在来種による混植・密植という宮脇方式は、ブラジル・アマゾンでも有効であることも実
証されつつある。

実験地を見学することができた。
宮脇氏の指導による森の見学もふくめ この見学がますます熱帯雨林の再生を我々も考えていこうということになった。
3年で10mをこえる日本なら大木になる。
10年で材木と利用できそうだときいたが、そのあとブラジルでは植林した樹もすべて伐採することが禁止になった。
相変わらず焼き畑が続き、熱帯林が減少している現実もある。
これからも熱帯雨林への貢献は続けていく。


外来魚

2018-07-06 | フィールドガイド--魚編--

カダヤシ、オオクチバス、ブルーギルはもともと北アメリカに住んでいる魚で、それぞれ1916年、1925年、1960年に日本に輸入されました。カダヤシはボウフラ退治のため、オオクチバスとブルーギルはゲームフィシングのためそれぞれ特定の場所だけに放流されました。ところが、心ない人が持ち出し、あちこちで放流したため、日本各地の川や池沼に広まりました。特に、オオクチバスやブルーギルは魚のこどもや小動物を好んで食べるため、元からいた日本の魚が絶滅に危機に瀕しているところもあります。(生きてる揖保川より)

この本を作っているときはまさにバス釣りのピークだったように思います。

キャッチ&リリースということで、どの池にもバスがいるといったふうでした。

メダカが絶滅危惧種になるというころで、生きているシリーズの最初生きている武庫川からもこれらの魚は忘れず載せています。

「ゲームフィシングで用いる疑似餌に有毒物質が含まれていたり、鳥がそれをエサと間違えて食べてしまったという報告もあります。」と疑似餌の問題も載せていました。

画像の説明

ブルーギル(サンフィシュ科)全長約25cm。エラ(英語でgill:ギル)ぶたの後方に濃紺の斑点があるの

でこの名がつきました。ダム湖やため池などの流れのゆるやかな場所を好みます。水生昆虫、甲殻類、小魚、魚卵などを好んで食べます。

カムルチー(タイワンドジョウ科)全長約50cm。体側に2列の斑点がたてに並んでいます。ため池など流れがゆるやかで水草が生い茂っているような場所を好みます。魚や甲殻類など、動くものなら何でも口に入れてしまいます。

カダヤシ(カダヤシ科)

全長オス3cm。メス5cm。尻びれの形が違うのでメダカと区別が付きます。
アメリカ原産で、下流域の流れのゆるやかな用水路などに生息しています。イトミミズやカの幼虫などを食べています。“卵胎生(らんたいせい)”といってメスの腹の中で卵がふ化し、稚魚が直接生まれてきます。
メダカとよく似ていますが、尻びれの形がちがうので見分けがつきます。


ワークシート

2018-07-06 | フィールドガイド--水生生物--

水生生物は、カゲロウやサワガニなど、川底に住んでいる生きものが、水のきれいさのていど(水質)を反映しています。
どのような生きものが住んでいるか調べることによって、その地点の水質を知ることができます。

当会では、観察会でみられる代表的な水生生物をシートにまとめました。

水質指標にあわせてならべています。


子どもの本がおもしろい⑥

2018-07-06 | 資料を読む

子どもの本がおもしろい ⑥

NHKの番組のブラタモリがおもろい。ゴールデンに放送されるようになって人気がでてきている。地形や地質を研究する方々から、自分たちの研究にも光が当たると推薦している。

 今回は「石ころがうまれたービロード石誕生のひみつ(地球ふしぎはっけんしりーず9)」(渡辺一夫著 ポプラ者 2004年)

 渡辺氏は「川原の石ころ図鑑」をはじめ、最近日本の川の石ころの紹介する本が結構出るようになったが、その先鞭をつけたかただとおもっている。

 地学の指導書で、川の学習で石をしらべるのがあったが、河川ごとに石がちがうので、調べ方は参考になるが、自分の周りに流れている川の石は何と興味を持って調べても、石の名前が分からなくて挫折する子どもたちをしっている。

 それで、当会の「生きているシリーズ」では必ず川原の石をのせて、解説してきた。

 さて、 この本は静岡県の三保の松原で見つけた石(ビロード石)がどこでたんじょうしたのかと言う疑問を解決していく話である。

 ビロード石はどこにあるか、海岸線をあるいて、分布を調べ、川から運ばれたことを突き止めた。そして、川をさかのぼり ビロード石の正体を見つけることに成功する。そのもとはどこに・・・

 詳細はこの本をよんで、わくわくしながら、その体験を共感してほしい。

地質学者でない筆者がこのように石ころに興味を持ち日本を、世界の石について本を書けるのはすごいことである。

 地学を学ぶものにとっては、プレートの運動とビロード石のでき方などを解説してもらえると、小石から地球へ興味をもっていけるかなとおもった。

 石の本がたくさん出るようになったさきがけの本として紹介する。