手足の長いやや大きめのヤゴで、腹部のマダラ模様がとても特徴的です。道内では平野部の浮葉植物の豊富な池沼に生息し、普段は比較的深い場所で泥に浅く潜るようにして生活しています。本家の?トラフトンボと良く似ていますが、一回り大きく側棘が長いことで区別できます。
手足に細長いうぶ毛が沢山生えた、なんとも奇妙な容姿のヤゴですね。体型的にはエゾトンボ属のヤゴと良く似ていますが、胸と腹部の黒条がはっきりとしておりストライプ状に見えるので、エゾ属との良い区別点になります。背棘はありません。
幼虫は森林内の薄暗い池沼環境で育ち、底に溜まった落ち葉などの下に隠れて生活しています。複眼がサングラス状で手足が長めなのが特徴で、背中には明瞭な背棘があります。これと非常に良く似たヤゴにキバネモリトンボ/モリトンボがいますが、確実に見分けるポイントが無く、混棲地では羽化させてみないと分からないほどそっくりです。
成虫同様、毛深くいかにも頑丈そうな体型のヤゴですね。シオカラ属のヤゴともよく似ていますが、本種は頭幅があり、よりがっしりとした体型をしています。普段は泥の中に浅く潜るようにして生活しており、乾燥化の進んだヨシやガマの多い池沼環境を好むようです。