旭川市内にはエゾイトトンボ、オゼイトトンボ、ルリイトトンボが混生して見られます。3種とも良く似ているのでまぎらわしいのですが、エゾイトトンボを基本としてこの3種を見比べてみると、部分的に大きな違いが見られます。オゼイトトンボは他の2種に比べ細身で腹部の黒条が広く、腹部第2節背面に「ワイングラス型」に見える黒紋があります。
トンボの♂は♀に連結した後、腹端部付近にある生殖口から腹部の付根にある副生殖器へ精子を移します。♀は腹端から卵を産むので、トンボの交尾は皆同じような体勢となり、特にイトトンボやカワトンボのような細身で腹部の長い仲間は、交尾をすると「ハート型」になることがあります。