「すずめの戸締まり」(2022) 新海誠作品 ★★★★★＋★

公開間もないですが見に行ってきました。

IMAXも、半分ぐらいはうまっている感じ。

年代も、10－60代ぐらいと広いですね。






ネタバレ有です。

注意してください。





ネタバレ有です。

注意してください。





ネタバレ有です。

注意してください。





個人的には良かったですね。


もうね、新海作品、「君の名は。」「天気の子」があっての、この「すずめの戸締まり」。

今回は、Girl meets Boy.の世界線。

そして、例によって、2人を中心とする物語には、世界の人はほぼ気づかない。。。

今回は、ふわっと、芹澤や環が近いところにはいますが、世のほとんどは気づかないけれど

大変なことを2人はしてくれているわけです。

これは、新海さんの主軸ですよね。

世界は、自分のしらないところで動いているんだっていう。



君の名は。へのオマージュも多かったような感じがします。

音楽も、入ってましたね、すこし。糸森高校？三葉のテーマ？

扉の閉まるアングル。

君の名は。では、後半、名前をまったく言えなかったのですが、

今回は、すずめが、めちゃ草太って連呼しておりますwww

よかった、名前があって。



ほかにも、宮崎さんところへのオマージュもたくさんありそうです。

もののけ姫や魔女の宅急便、トトロ？あれは、草太じゃなくて勘太だったかww

耳をすませば？か。




80年代楽曲、常世から草太を救うシーン、常世の星空は、庵野さんのところへのオマージュ？？
（これは考えすぎか…）



そして、これまでは、Boy meets girl.が主たるテーマですが、

今回は、他にも盛り盛りだくさんの新海誠作品。




環とすずめの関係性や

草太とじっちゃんとの関係性。（ツルネ思い出した!!。2023年1月、シーズン2のアニメ始まります。）

こういう微妙な関係性についても、環とすずめは、終盤、関係性が変わっていきます。


3.11もメインテーマとして扱っているのですが。

常世での3.11の日常風景の描写（いってらっしゃいとか）は、秀逸でした。

津波自体を描かずとも、日常のほんと一番さりげない描写が逆反射的に作用しています。

日常が失われたんだっていう。

この描き方。

新海さんの作品は、「対」なんですよね。







ほかにも、何気なく発せられた言葉で、ダイジンや、すずめが、傷つけたり、傷ついたりとか。

そんなサブテーマもあります。

ともすれば、シリアスになってしまうテーマですが。

（3.11は、壮絶な出来事なんですが）

いや、芹澤っちを中心に、笑いがございますよ。

劇場でも、ふふふと、ささやかな笑い声があがっていました。



芹澤っち、中は神木くんです。

いやあ、好きになりますね、芹澤っち。



草太のイスへの変身も

ちょっと唐突でしたけど、

でも、このコミカルさがあるから、深刻になりすぎず、良かったのかなって。





ミミズ退治だけではなく

最後は、すずめ自身の扉をあけて、救ってあげるっていう。

イスの伏線が回収されましたw

(古くは、ドラえもんの映画でもありそうな感じですがw)

……これは、劇場配布の、薄い本、新海誠本にもありましたが

震災への恐怖や起きているという視点からではなく、

起こってからの視点。なるほど。

新海本では、自然は人間に対してある意味冷徹だとも。

つまりは、震災があろうが、コロナがあろうが、桜は咲くっていう。

……そうか。

まあ、そうだわな。

こっちの事情には関係なく、桜は咲くわけで。









エンデイングロールも、東北から、宮崎へ帰る画もあってよかったです。







ただ、「最初にすずめが、偶然に要石を解除しなければ、こんなことにはならなかったのでは」と思いました。でも、ちょっと考察してみると、終盤、草太が「人の暗い気持ちみたいなのが増えると扉が開いて災いが…」みたいなことを話していたような気が。で、今世の中は、あまり良い感じではないから、扉が開いちゃう。で、その開く扉を、ダイジンが教えてくれていた。要石は、あらたな扉を教えるために、動けるようになるため、要石の役目を放棄した。（……きっかけは、すずめだったかも知れないが……。）。と解釈すると、この物語の起点（なぜ大切な要石がダイジンになってしまったのか）については、納得できたように思います。





環の部下の男性役に、我らが、グッジョブでおなじみ、そめやん(染谷将太)でした！
エンドロールでわかったわwww
2回目、見に行こう!!!!





あっというまの、120分でした。




で、やっぱ音楽の力なんですよね。

今回のテーマ曲は最強です。





あと、触れてませんが、いつものごとく画は、最高です。
自然の描写も。