みましたとも。
ブロークバックマウンテン。
以下、ネタばれあり。本丸はかくしてますけど、要注意
なんでしょうな。
一言でいうと、いろんなことが、いろんな感情が、があっとくる作品。
これだけでは伝わらんけど。笑
人を愛するのは、こんなにもせつないのか。ということ。
スクリーンには真実が、真実だけが映し出されています。
人を愛すること、やるせなさ、怒り、せつなさ。
偏見や、差別、、、社会のしがらみ。
この映画、ご存知のように、いわゆる同性愛をテーマにした映画。
主人公の男も2人いて、生い立ちも違うし、だからこそ同性を好きになるって
いうことにたいしても、考え方が違う二人。ジャックは、積極的に自分の生き方を
通していこうとする。イニスは、社会のことや家族のことも守っていこうとする。
でも、相手のことを一番に考えているのは、二人とも同じ。
でも、その違いによって、すれ違っていくことにもなるんやけど。
ラストのラストでは、、
「うわうわうわ~」っていう結末なんやけど、
ラストのイニスの台詞。
Jack,I swear...
swearって誓う、っていう意味で。
それがせつなくてせつなくて。
本当なら、2人とも、ジャックの計画のように暮らしてほしかったけど。
涙がとまりません。
と、レビュー。
のっけから、羊を追うカウボーイのシーン。
かなり本にしても映画にしても未知の世界やったから、
すごい新鮮に感じた。
音楽、風景描写もすごいよくって、十分に世界に入り込めます。
物語のテンポは、20年を2時間で追っていく形なんで、
ぶつぶつってアクションでありがちの切れるようなものではなく、
ひとつの叙事詩てきな流れで、ゆったり流れていきます。
その時間経過をおって、2人の思いの変化が、ほんとに丁寧に描かれています。
その描写は、言葉だけではなく、ほんと2人の眼差しとか、しぐさとか、
そういうノンバーバルの次元でとても伝わってきます。
お互いに、妻や子供もおって、イニスの妻、アルマは、目撃してしまいます。
ショックよね、きっと。そのようすとかも、一石投じてます。
「20年で会えるのなんて、数回じゃないか。」
(CMspotでも流れてたんで、書きました。)
そんな台詞を物語後半では、ジャックが言い放ちます。
好きなんだから、いつも一緒にいたい。感じたい。
でも、それを社会がゆるさない。
そんないろんなジレンマを抱えた、どうしようもない感情を爆発させた言葉です。
それをうけてのイニスの涙。
ほんとの愛なんだな~って。
とてもせつなかったです。
そんなすれ違いを超えて、お互いの想いを確かめた後でも、
いっしょにいつもいることはできない。
・・・・・・・・・・・・・・
その後、イニスは、ジャックの両親に会う。
そこで、ジャックの思いを知ります。
だいたい物語はラスト20分ぐらいになるんですが、
そこからは、ずっと感動しっぱなしでた。
涙腺が緩む緩む。
そして、ラストの台詞。
Jack,I swear...へつながるんです。
なんだろうな。
単純に同性愛の映画っていうだけじゃない気がします。
人を愛することは、どういうことなのか。
葛藤や、生きること、愛することの喜び、せつなさ、、、
自分が生きたいように生きることの難しさ。
妥協をしていくのか、妥協をするといってもどれもすべてが真実であったり。
人間のねっこの部分が、素直に表現されています。
それゆえ、があ~ってくるんやろうな。
ゆさぶられます。