徒然なる日記

映画、音楽、本からテレビやCMを含めた広告全般の話まで。好き勝手に綴っていきまーす。

組織の盛衰

2008年08月22日 | 
これも休みの間に読んだのだが。
ぐっさり刺さった。
やるな!堺屋太一!!

1993年の本なんですけどね。
すごいですよ。
さすが「団塊の世代」というワードを作っただけある。

今は(1993年のこと)、コストを価格に転嫁しているが限界がくるだろう、と。
価格-コスト=利益という考えにシフトしないとダメだ、と。

この後、色んなメーカーが中国に進出してコスト圧縮して・・・ですもんね。
まさにそのとおりの状況になっている。





内容としては、
戦国時代や帝国陸海軍などを組織論で分析し、解説してある。
また、良い組織とは何なのか。
今後はどういう組織が理想なのかが語られている。
このあたりは、結構興味深い。
歴史上の出来事をそんな切り口では見たことがなかったので。

あとは、今後どうすべきか、ということが語られています。

特に、
「3比主義からの脱却」
「利益質(クオリティオブベネフィット)の向上」
という点は今の自分にとって本当に求めていた内容だったので。
刺激を受けまくりでした。

3比主義というのは、
・予算比
・前年比
・他社比
のこと。
拡大=即利益の時代(高度成長期)からの悪しき尺度だ、と。
量の追求は、質の悪化を招くと指摘している。
まさに自分の仕事だなーと。
広告代理店の担当者も、
「前年比を割っていてプレッシャーかけられてるんです。。。(泣)」
とよくこぼしている。
僕は、「うちは宣伝コストを前年比80%に削ってるんだ!」
と断っています(笑)


そういう、悪しき尺度から脱却して、いかに同じ利益でも質の高いものを得るかが大切。
利益質の基準は
1.外延性
2.継続性・・・一時的な利益か、継続するものか
3.高感度・・・利益を上げることで好感を得られたか
      (1)顧客の好感度
      (2)従業員の好感度
      (3)世間からの好感度



こういうことを15年前から語っているのがスゴイ。
15年前なんて、オフィスのデスクでは、普通に灰皿を置いてみんなタバコ
吸っているような時代ですよ。
自分の会社を考えても、全く考えられない。

でも良かった。
自分の考えている方向は間違っていないなと思えたから。
仲間にも読ませよっと。

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