徒然なる日記

映画、音楽、本からテレビやCMを含めた広告全般の話まで。好き勝手に綴っていきまーす。

経営者の条件

2009年01月08日 | 
経営者とは何ぞや、ということを定義している本です。
どちらかというと、学問的なものです。
学問的にどうなのかを知っておくということは、大事です。



オーナー経営者とサラリーマン経営者の違いは何か。
社長というのは、組織の中でどういう機能なのか。
CEOって何なんだ。
コーポレートガバナンスとは。
などなど。

気になった内容としては。

経営者は戦略的意思決定能力が必要だ、と。
それに関わる主要な要件は
①「問題形成指向」
  不透明な状況下で何が本質的な問題なのかを考え、問題を設定しなければならない。
②「現状改革指向」
  現状に危機感を持ち、革新的であること。
③「具現化指向」
  ビジョンを実現する具体的なシナリオがないと組織は動かない
④「リスクテイキング指向」
  わかりやすく言えば「胆力」ということでしょうか。
⑤「哲学・信念」
  要は発する言葉に魂がのるかどうか、ということですね。
  そしてこれがあれば、困難でも折れないということです。


経営者に必要な3つのスキル
①概念的スキル
 経営理念や事業哲学の構築、ビジョンの構築などに必要。
 戦略的発想力や洞察力が必要。

②対人的スキル
 組織における人間的な影響力。
 共感能力、傾聴力、誠実さ、説得力、指導統率力が必要。

③実務的スキル
 具体的な実務課題を解決するスキル。
 計数能力や情報収集力などが必要。

これらのスキルは、立場が上に行けば行くほど①⇒③の順番に重要となる。
立場が下であれば③⇒①の順に必要。


リーダーシップ4機能論
「要望性」機能 目標達成に向けてメンバーの役割遂行を要望する
  ⇒厳しい、強いリーダー
「共感性」機能 メンバーの立場や気持ちに配慮し、支持を与える
  ⇒温かい、思いやりのあるリーダー
「通意性」機能 仕事や組織に関する必要な情報を十分に提供する
  ⇒気配りのある、頼りがいのあるリーダー
「信頼性」機能 管理者としてメンバーから能力的・人間的に信頼される
  ⇒いわゆるデキる上司

山本五十六の言葉を例に取ると下記のようになる。
「やってみせ   (信頼性機能)
 言って聞かせて (通意性機能)
 させてみせ   (要望性機能)
 褒めてやらねば (共感性機能)
 人は動かじ」



エグゼクティブ・リーダーシップ6機能
①識見・ビジョン
 経営幹部としての識見に基づき、経営ビジョンを打ち出す。
 ・あらゆることから学ぼうという姿勢があるか
 ・経営幹部としてふさわしい識見を持っているか

②事業意欲
 会社全体の動向を常に気にかけ、自ら先頭に立って利益確保のために努める。
 ・経営効率を上げるために新しい提案をしているか
 ・業績向上のために率先して努力しているか

③信望
 自己をよく知り、周囲の意見に耳を傾け、信頼関係を社内外に醸成し、信頼と支持を集める。
 ・部下から指示され、信頼されているか
 ・周囲の人は仕事のことであなたから学んでいるか

④決断力
 経営的視点から的確な手を打つ。時には思い切った決断もできる。
 ・必要なときには非常な決断をすることができるか
 ・前例や慣行にとらわれない思い切った決定ができるか

⑤指導統率力
 社員を育成指導し、能力を十分に活用すべく、厳しい要望性とともに、武器あの立場にも気を配る。
 ・部下を褒めるべき時に褒め、叱るべき時には叱っているか
 ・決定したことを部下に徹底して実行させているか

⑥組織への影響力
 社内全般にわたって経営情報に精通し、ヒト、モノ、カネの経営資源を効果的に活用。
 組織内で縦横に影響力を発揮する。
 ・他部門を動かす折衝力を持っているか
 ・社内において発言力、影響力を持っているか


こういうことを念頭に置いて、自分に何が足りないのかを
定期的に考える必要がありますな。

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