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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

公私ともにお世話になっていたジュンク堂書店新宿店の閉店

2012-03-31 23:59:59 | その他趣味

僕は東京都・新宿界隈に出かけたさいにはほぼ漏れなく立ち寄ってきたジュンク堂書店新宿店が今日、閉店した。04年から7年強、最初はその2階層だったのが3階層になり、という変化もあったものの大型店舗にしては短い営業期間だった。
ここが入っている新宿三越アルコットの閉館に伴っての閉店で、新宿三越も82年の営業に終止符ということで、そちらも寂しい。まあ新宿通りを挟んで反対側の伊勢丹が強力だしなあ。

新宿店、普段からもっと頻繁に訪れる(首都圏の店舗では最大規模の)池袋本店とはまた異なる品揃えで、僕が最も好む8階の旅・登山関連の棚も充実していたし、それに6階の地方出版や8階のミニコミなど小出版の流通にも他店よりも理解があったように思う。棚作りへの信念というか書店員のそれぞれの棚への思い入れはむしろ池袋本店よりも深かったように感じていた。
今月は意識して新宿に多めに出かけて新宿店を毎週覗きに行っていて、棚の在庫を徐々に減らして他店へ移している? 様子も観ていたのだが、店へ愛着は閉店1か月前から店内各所で書店員のお気に入りの本を推していたフェアの様子でもわかる。その大型店のわりに店員個々人の意思が尊重された雰囲気も気に入っていたのだが。
それに長らく、拙著『沖縄人力紀行』(彩図社)も7階の紀行本の棚に1冊置いてもらっていたことにも感謝したい。

池袋本店と同様に、ここで毎年1万円以上は本や雑誌を買ってきたかな。だから通算で7万円以上は出費していると思う。僕にとっては書店は趣味の場であり、出版業界の仕事のための資料探しの場でもあり、公私ともに切っても切れない場所なので、その選択肢のひとつが減るのもまた寂しい。
家電や外食など他業種の立地でもよくあることで全国区の大型チェーンの店舗が地方の、地域の既存の商店街や小店舗の経営を圧迫してよろしくない、という問題も新宿のような都心のターミナル駅の近辺では起こりにくく、歓迎すべき立地だったんだがなあ。

三越のこの建物のあとにはビックカメラが進出するらしいが、実際にはどうなるのかね。現在は新宿駅西口にもあるのに、それとほぼ同規模の8階層すべてなのかねえ。
まあ終わってしまったものは仕方ないので、切り替えて他店舗の利用をもっと意識してゆこう。まあ新宿にはほかにも紀伊國屋書店やブックファーストなどの店舗もあるし。実は最近、ポイントカードの有利さからブックファースト新宿店を頻繁に利用していたりする。

ただひとつ気になるのは、上の写真のとおりだが店内にあった今回の閉店を知らせる貼り紙の文言の後半に、「しばしのお別れ」というのがあるのよね。
だから今後、新宿界隈のどこかのビルのいくつかの階層がなんらかの事情によって空けば、再度の出店もあり得るのか。その意欲はあるのね、と前向きに解釈しておく。




南西側の出入口にあったライオン像も見納め。これはどこへ行くのだろう。以前の池袋三越の像が墨田区の三囲神社へ移ったように、またそこで引き取るのかなあ。


82年間、戦前からの営業は新宿界隈でも古いほうだよねえ。


ジュンク堂書店新宿店は21時までの営業だったが最終日ということで駆け込み需要があり、来客をすべて捌くのに30分近く延びていた。ほかのテナントも同様か。最後まで開けていた建物北側の新宿通りに面した出入口のシャッターが完全に閉まったのは22時4分。その新宿三越の最後の場面を見届けた人は約30人だった。


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