第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

おすすめの書籍を・・とのことですが。

2020-08-13 13:21:44 | 総合診療

皆様こんにちわ。

いつもお世話になっている羊土社の敏腕編集者から「コロナ時代に医学生に向けたおすすめの書籍」というテーマでボランティアでの寄稿をお願いされましたので、下記のように記載しました。せっかくなので、医学生以外にも読まれればと思いこちらに転載しておきます。

 

コロナのせいでVISAがおりず日本にいます。完全にオンラインの魔力にとりつかれて良い意味で、多忙は加速しているように感じます。

皆様もコロナ・コロナの中で、色々と思うところがあると思いますが僕が皆様にお伝えしたいことは、ただ一つです。

 

それは

 

「自粛を武器に変えろ!」

なんのことか言いますと。

これをみてください。

自分の人生を振り返ると、緊急度と重要度の軸を考えた時に、圧倒的に緊急なことばかり(例えば日々の臨床や、人から頼まれた仕事(これメチャ多い)、期末テストとかの勉強ですかね〜)に時間を費やしてきました。これはこれで大事なことでしたが、ついつい緊急的な仕事や案件をその日暮らしにこなしていると満足してしまい本当に自分が目指す志をついつい忘れてしまっていたことをアラフォーになって色々と思い当たることがあるわけですね。

 

しかし今になって大きく後悔していることは、重要だけど緊急でないことに対して、もっともっと貴重な時間を割けばよかったということです。

 

緊急でないけど重要な学びに、どれだけ時間を割くことができるか?そこが人生を停滞させないポイントであることに今頃気づきました。多分、それは自分が目標とする自分に近づけるかどうかということにつながります。

 

今、ここで目をつぶって30秒考えてください。そして、本当の自分がなりたい自分像とは何ですか?どんなことでも良いですよ。

 

お金、海外、医師免許、投資、政治、何でもどんな分野でもOKです。

 

そして、それを10個くらい書き出してみましょう。

 

そう。

 

それが、皆様が本来この自粛の期間、比較的自分の孤独を自由に使える貴重な時間に取り組むべき課題です。

 

僕ら指導医が勧める本や教科書は基本的に僕らが生きてきた人生で体得したオススメでしかないのです。

 

僕はみなさんがどんな医師になってもいいと思いますし、海外で医者として働いても本来良いハズですし!!

本当は重要だけど緊急でないことは何なのか?それが比較的時間に余裕のある自粛の時間に孤独を感じながら取り組むべきことだと僕は考えています。

この辛い期間をポジティブな夢への挑戦の形に結びつけることで、この期間が皆様の将来の武器になると思っています。

なので、僕は書籍の推薦はしません。だって答えは、みなさんの中にあるはずです。金融、株式、経営、教育、恋愛、海外、公衆衛生、医学、フィジカル・・(マクギーは名著です:笑)なんでも、好きな物を、その書籍を貪るように読めば良いんですよ。

 

決して、先人の僕らの真似をする必要は全くありません。気持ちはとてもわかります、だって情報が多すぎて何を読んだら学んだらいいかわからないからですね。なので、この緊急でないけど重要なことが選択をする上で、意味をなしてきます。

 

ぜひ、普段忙しくてできない時間のかかる重要な学びを今徹底的にしてください。応援しています!!頑張れ若者たち。