ブログを長らく更新できなかった。
12月22日(月)に開催された「練馬公演」の後、1月30日佐倉市「S幼稚園」、31日松戸市下矢切「蔵のギャラリー・結花(ゆい)ライブ」、2月1日には初の「野田市公演」、2月7日「松戸公演」とつづき、文章をつづる気持ちの余裕がなく、時間がどんどんと過ぎさっていった。
実行委員会事務局長として関わった「松戸公演」の後整理が一段落し、一連の公演をようやくふり返えることができるようになったので、印象にのこった事柄を記録しておきたい。

12月22日(月)に開催された「和力練馬公演」は、新潟県「まきおやこ劇場」の方々が8人、遠路はるばる9時間をかけ駈けつけてくださった。
この日、関東地方は晴天であったが、北陸・信越地方は大雪が降りニュースで大きく報道されていた。
「来る途中は雪で横転した車両があった。渋滞もあり開演時間に間に合うかと心配した」と、みなさんが降り立ったのは開場時間寸前であった。
和力の舞台を楽しんだ後は、すぐさま舞台撤収の作業に入ってくださった。
練馬公演は今まで午後4時開演が通例で、終演が8時を過ぎても午後10時の撤収まで時間の余裕はたっぷりとれた。
だが今回は午後6時30分の開演だから、8時30分に終わったにしても撤収時間は1時間半しかない。
会館からは「午後10時までには完全に撤収してください」と強く念を押されている。
そこで主催者代表の加藤木雅義は、9月に新潟県巻町で開催された「山どうじ 海どうじ」(まきおやこ劇場20周年記念作品・加藤木朗作・演出)で、ダンス指導をした柿崎麦さん(練馬区在住)に相談をもちかけた。
「舞台をよくご存知なのでぜひ力を貸していただけないか」…麦さんは快く引き受けてくれた。そして「まきおやこ劇場」にも呼びかけてくれたのだ。
舞台慣れした方々のお蔭で撤収時間内に搬出は終わった。
「まきおやこ劇場」の方々は、午後10時過ぎ車に乗り込んで帰路に就いた。来るのに9時間かかり、舞台を見てその片付けをし、また雪の吹きすさぶ郷里へと向かう。帰り着くのは夜明けになることだろう。
文化のありがたい仲間、今でもそのときのひとりひとりの顔が目に浮かぶのである。


「蔵のギャラリー・結花(ゆい)」でのライブは、2006年から欠かさず毎年1月に開催しているから、今回で9回目になる。
130年前の「見世蔵」は、太い柱と梁でどっしりと建てられている。
40人の座席を確保するのが精いっぱいの空間であるが、和力の音と舞はこの空間によく映える。
ホール公演とは違う演目もたっぷり楽しめるから、このライブに参加して、ホール公演に来てくださる方も少なからずいる。
いつもの年だと、午後1時と4時の2回公演だが、今回は「森のホール公演」が一週間先なので、午後1時開演だけにしぼった。
するとどうだろう。たちまちの内に定員に達してしまい、「和力DVD作製プロジェクト」撮影隊の席が確保できるかどうか危ぶまれる事態になった。
あわてたわたしと妻は、お誘いした数人の方を、翌日の「野田市公演」へ予定を変更してもらうため奔走した。
「定員になりました」と、結花さんは何人もの方を心ならずもお断りしたという。
次回からは、やはり2回興行でいこうと思っている。

「野田和力祭り」と題して、野田市公民館などが主催してくださって初の野田市公演が2月1日に実現した。
担当してくださったTさんは初々しいわかい女性である。
10月に開催された松戸市T中学校へ下見に来て、和力の演奏・演舞にずいぶん衝撃をうけられたようだった。
「和の文化に惹かれました」と、打ち合わせにお伺いしたとき、どこで手に入れたか和力CDや木村俊介・小野越郎さんのCDを持ち歩いていたのにはびっくりした。
また、和力HPなどもよくご覧になっていた。
若き知性と感性に初見の和力が受け入れられた嬉しい出会いであった。
野田市在住の元あらぐさ座座長のOさんが、市内の芸能団体へ働きかけてくださったのは、おおきな励ましだった。


「松戸・森のホール」の2月7日公演は、「寒い時期での晩の公演(午後6時30分開演)」がネックになって、なかなか参加者数が伸びていかなかった。
実行委員のみなさんのがんばりと、チケットを預けた方々の協力により最終盤には参加者が上向いたが、開演時間を早める(前回までは午後4時開演)ことを考えなくてはならないと思った。
舞台の撤収作業は、「東葛合唱団はるかぜ・郷土部」の方々が、手際良くお手伝いくださり、余裕を持って会場を後にすることが出来た。

2月14日には、「神楽殿新築記念と良縁祈願」として、松戸神社で和力の「神楽奉納」が午前11時と午後2時の2回行われた。
大勢の観客に混じって、わたしたちの顔なじみの方々が駈けつけてくださったのも、嬉しいことであった。
春には間がある時期ではあったが、和力があちこちで目に付く、わたしにとっては明るい日々であった。