愛知万博に和力が出演します。

2005年03月27日 | Weblog
十八撰プラス応援枠で25団体が選定
―愛知万博に和力が出演しますー

「自然の叡智」をテーマにして、「自然との共生」をキーワードにした「愛・地球博」が開かれます。
開催を1ヶ月余り後にひかえた2月26日(土曜)、和力が「伝統芸能十八撰」に選定された旨の連絡を受け、打ち合わせのため仕上げに追われる万博会場を訪れました。
 全世界から120ヶ国が参加し、国内の企業も多数、出展する広大な敷地はまだ建設の途上です。
 敷地内いたるところに、太陽光発電のパネルが設置され、施設の一角には会場で出るゴミを醗酵させて電力に変える機器も作動していました。
 風力発電用だろう大きなプロペラも風を受けゆったりと回っています。
 万博会場で使用される照明・動力・冷房などはすべてこれらでまかなわれて、電力会社からの供給は一切ないとのことです。
 コンコースを結びあう空中回廊は、乗用車が4台くらい並んで走れそうな巾の広いものです。
 回廊を支える鉄柱は、斜めに立てられています。「垂直の柱だと回廊の両側に穴を掘らなければならない。斜めにすると穴は1ヶ所あけるだけでよい。地面にとっては負担が軽くなる」との発想だそうです。
 回廊は1周2.6キロある長大で広大なものですが、全て国内産の間伐材を使用しておりました。海外から運べば船を動かすエネルギーを排出する。国内でまかなえるものは国内のものを使うということです。

 外観を見ると巨大ななめこ状の建物が、日本ゾーンに建っています。この建物も全て間伐材で作られ、屋根は大量な竹で覆われています。平たく割った竹を編んで、ドーム状に屋根を覆いつくしています。竹で陽射しをさえぎって冷房など、余分なエネルギーを使わないですます工夫だそうです。
 環境にやさしく、手近かにあるものを有効に活用することに徹していると思いました。
 建設過程の実地を見て「地球温暖化防止」の試みが大きな規模で試みられているのではないか、という感を強く持ちました。このようなイベントを通して、最先端の技術の開発・普及がはかられていく、環境を守る最新技術が展示され一気呵成に波及していくのだと思いました。

 長久手日本館の玄関口、日本ゾーンの日本広場に「にっぽん華座」という舞台が設けられます。
「日本文化の原点を見つめ直し、そのすばらしさを未来に繋げる」、「様々な日本の伝統芸能を、日本文化の素晴らしさを広く発信する」として、歌舞伎・天平太鼓・津軽三味線が2日間ずつ上演されます。「郷土芸能十八撰」は会期中の土曜日・日曜日毎に舞台をつとめることになります。
「日本の伝統芸能の継承者が芸の真髄を披露する、日本広場イベント」として、日本館が主催します。
「自然と共に暮らしてきた日本人、その暮らしが生み、その暮らしの中に息づいてきた様々な芸や芸能。さらに、日本の風土と歴史に育まれてきた伝統芸能。
 その様々な芸と伝統芸能の真髄を現代に受け継ぐ継承者達が演じます」と呼びかけます。

 191団体が応募し厳正に選考されました。審査の中で日本芸能「和力」が最終的に25団体の一つに選ばれました。
 日本の芸を継承していく若き才能・芸の基本に則って新しい創造を発展させていく実力と可能性が評価されたとのことです。
 出演は、7月3日(日)です。この日の打ちあわせ段階で、出演時間は確定されませんでした。1日のうちで3団体が出演しますので、「18撰事務局」での調整がされていくのだと思われます
 出演団体は、それぞれの県・地域で歴史あり、名のある「保存会」・「振興会」の方々が殆どです。創造集団として全国公演を展開している団体は「和力」だけでした。その意味で和力の存在はかなりユニークなものだとおもいました。
 この企画・運営は「日本館」であり、いわば日本政府の主催行事となります。
 日本の庶民が営々と継承してきた文化を世界に発信する、よい機会に恵まれました。
 みなさまの今までの応援・支援がみのったことに感謝いたします。
             日本芸能「和力」事務所   加藤木 照公


 追記。
 
①「歌舞伎」・「天平太鼓」・「津軽三味線」、②「日本伝統芸能18撰」と共に、③「にっぽん一(いち)芸」=大道芸が催されて、この3本柱が「にっぽん華座」で行なわれます。
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