家族が増えた…子猫が二匹

2013年09月14日 | Weblog
 孫ふたりがわが家に寄宿し学びの生活をしている。
家事の分担は、磊也(らいや)が夕食後の食器あらい、慧(けい)は浴室のそうじと土曜日の夕食づくり、せんたくは自分たちでやるから手はかからず、磊也はお稽古ごとの費用をバイトで捻出、慧は奨学金で通学しており、わたしたちの金銭的な負担は大きくない。
 ただ、目に見えない出費はあるもので、水道料金がわたしたち夫婦だけのときに比べると二倍になった。したがって下水道料金もそうなる。電気料金・ガス料金は、水道料金ほど極端ではないが少し増えている。
食費は、二人ともわたしのつくる粗食に甘んじているから、そんなに伸びはないだろう。
 8月に車の車検があった。10万円をこえる「車検料」は、月々の家計費がたまっていって、支払いどきには「家計費」からスムーズに捻りだせたものだ。
しかし、今年の車検費用は「家計費」から捻りだせなかったので、夫婦してびっくりした。

 今年の春ごろから、家にネズミが出入りするようになり、保管していた米袋がかじられ、それを容器に入れて保護したら、ジャガイモやバナナが被害にあうようになった。
この秋口には、朗が収穫した米が大量にわが家に到着する。
田んぼに堆肥を大量にすき込み、無農薬で育てた米は、「味がよい」とわたしたちの知人が、何人も出来あがりを楽しみにしているのだ。
それをネズミに食い荒らされるわけにはいかない。
信州で猫を五匹飼っていた朗が「猫を飼えばその日からネズミはいなくなるよ」と云うので、二か月ほど前「メスの子猫二匹」を友人に頼んだ。
保健所で引き取った子猫を「県の施設」が飼育して、「もう間もなく引き渡せますよ」との連絡が入った。
9月6日(金)、引き取りに行くことにして、まずは猫のトイレと砂をそろえた。
引き取り当日、友人の案内で林に囲まれた県の施設に行く。飼育ゲージの中には三匹の茶虎きょうだいがいて、二匹がメス一匹がオス猫であった。オス猫はじゃれついて可愛い。メス猫のうすい茶虎も人懐こいが、濃い茶虎のメスはゲージの隅にいて、獣医さんが手を出すと「フーッ」と威嚇する。
「今のところ人慣れしない猫ですが、いかがしますか」と尋ねられた。人懐こいオス猫に心移りしそうだったが、家のみんなとの約束は「メス猫二匹」だったので、メス猫だけをもらい受けて帰る。生後一ヶ月半との推定で、体重は500グラムと540グラムである。
帰りがけに子猫用フードを友人に教えてもらい買う。子猫用フードは値が張る。その上、予防接種・避妊手術など経費がかかる。
とても「家計費」を頼るわけにはいかない。

 どうしたものか。
「案ずるより産むがやすし」…、わたしに収入の道がひらけたのだ。

 わたしは、65才で退職し「和力事務所」を立ち上げた。その際に「空いている時間があったら手伝って」と地域の知人に頼まれ、知的障害者の余暇支援をする「は~いビスカス」と云うグループのスタッフになった。
「うたごえ喫茶」、「シネマの会」、「フリーマーケット」、「米の販売」などをやり、家賃や運営資金をつくりだす。
事業活動だけでは家賃に足りないので、スタッフは、樋口一葉さんを一枚月々出しあって、なんとか七年間活動をつづけていたのだ。
今年の二月に「は~いビスカス」は、「福祉作業所」を他のNPO法人とタイアップして始めるようになった。
「うたごえ喫茶」や「知的障害者との会食会」、「フリーマーケット」はつづいているが、月に10日間ほど「は~いビスカス」で一日仕事に費やしていた時間が、大幅に激減した。
 
 妻の看護学校時代の友人から、「ディサービスの事業所を手伝っている。所長はわたしの古くからの友人で元看護師。以前住んでいた地域にわらび座の人が来ると、自宅に泊めいろいろ協力していた人。そのディサービスで利用者さんを送迎する人手が足りず困っている…」との話が妻にあった。
月曜と火曜日、わたしに手伝ってもらえないだろうかとの相談である。
最初わたしは余り気乗りしなかった。なにしろわたしは今年74才になり「お年寄りの面倒は見切れない」と思ったのだ。
しかし、わらび座員の世話をした方が「困っている」と聞けば、わたしも全国でいろいろな方にお世話になり、なんの恩返しもしていない。とにかく行ってお礼だけでも云ってこよう。
所長と話をして、車の運転は好きだし、週二回ということで7月から通いはじめたのだ。
「は~いビスカス」は、まるきりの無償というか持ち出しのボランティア活動だったが、「時給」がつく。

 そして80才、90才のお年寄りのお相手も楽しいものなのだ。同じ話を何回も繰り返し聞かされるが、それぞれの人生が想像される。
軽い体操や、トランプ・カルタ、輪投げ、などを楽しんで時間はあっという間に過ぎて行く。

 猫にかかる諸費用は「家計費」からでなく、わたしのここでの稼ぎからだすよ、と妻に宣言した。
9月6日に引き取った猫は、生後一ヶ月半と推定されている。二ヶ月になったらワクチン接種、半年後には避妊手術がある。
当面は、「猫タワー」を購入したいとインターネットで調べている。
わたしが新聞を読んでいると、お嬢さんたちはわたしの背中によじ登りじゃれあうのだ。ずり落ちそうになると爪を立てるから痛いのだ。
猫タワーは月末に「時給」が入ったら「注文するからね」と猫のお嬢様たちに云っている。
家に来てから一週間が過ぎネズミは退散、子猫のお嬢さんたちは家じゅうを走り回っていて見あきることはない。

※パソコンの環境が変わったせいか、「画像」がアップロードできません。可愛い子猫の写真を貼り付けられませんので、フェイスブックをご覧ください。原因を探して画像を貼り付けられるよう研究してみます。
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