年初ですから、おめでたい木をと思い、小さな公園にある大きな「ユズリハ」の木を見に行ってきました。
遠くからでも大きな垂れ下がった葉と赤い葉柄が目立っています。
ユズリハは日本原産の木と言われ、万葉の時代からあって縁起が良いとされている木です。
ユズリハの名前の由来には2つの説があって、1つ目は新しい葉が成長してから古い葉が落ちるから---「譲る葉」、
2つ目は葉の中央の太い葉脈が、弓に似ているので---「弓弦葉(ゆずるは)」というものです。
でも、一般に知られているのは1つ目の説の方ですね。
春に出た若葉が十分に成長してから古い葉が落ちて、世代交代する。
それを人に例えて、親が成長した子供にあとを継がせること、それが「譲る葉」→「譲り葉」なのです。
そしてその家が絶え間なく続くことを願う、とてもおめでたい木、だからお正月飾りにも使われているんです。
[ユズリハ・雄花]
ユズリハは雌雄別株です。
この雄花の画像は4月に撮ったものです。
雄花には雄しべだけしかありません。
雌花には2つに割れている雌しべと退化した雄しべがあります。
そして11月ごろには中にタネが1個入っている黒っぽい実ができます。
でも、この実や葉にはダフニマクリンという有毒物質が含まれているそうです。
[ユズリハ・実]
学名:Daphniphyllum macropodum
英名:Yuzuriha
別名:オヤコグサ、ユズルハ、ショウガツノキ、ツルシバ
科名・属名:ユズリハ科 ユズリハ属
原産地:日本、朝鮮南部、中国