この日はクイーンズタウンからミルフォードサウンドへの日帰り旅行だった。
ミルフォードサウンドは南島の南西部のフィヨルドランド国立公園内にあり、何万年もの間に氷河で削られて作られた狭くて深い湾(フィヨルド)で人気の観光地となっていた。
そのフィヨルドを遊覧船で2時間の周遊クルーズをするというツアーだった。
クイーンズタウンからミルフォードサウンドまではバスで5時間くらいかかる。
そこを日帰りしなければならないので朝早くホテルを出発した。
休憩を取りながら3時間後にテ・アナウという街に着いた。
この街はミルフォードサウンドへの入り口で、ここからミルフォード・ロードが始まる。
このハイウェイが素晴らしく、天気はめまぐるしく変わり、そのたびに空の色が変化し、車窓からは迫力ある氷河、滝、湖などが右に左に見えていた。
この枯れ草のようなものが山の斜面や道路脇に一面にあった。
これはレッドタソックで、ずっと枯れたような色だとか。
途中で寄ったのが「ミラーレイク」。
湖には高々とそびえる山々が映し出されていた。
看板もわざと逆さまに置いてあった。
そしてブッシュの中をウォーキングできるスポットの「ザ・キャズム」。
ここはクレダウ川の急流によって侵食された豪快な奇岩群がある場所で、遊歩道が設けられていた。
約20分ほどのコースになっていて、周囲にシダとコケが茂る原生林の中を歩いた。
この辺りでは「ケア」という世界で唯一の高山に生息するオウムがいるらしく、周りを探してみたら高い木の上にいるのを見つけた。
[木の上にいたケア]
言われないと分からないような写真だが、一応貴重な画像が撮れたので。
長いバスの旅も終わり、やっとミルフォードサウンドの一番端に位置する船着場に着いた。
今回の旅行はあまり天気に恵まれず、この日もあまり天気が良くなかった。
それでもここから船に乗った。
ミルフォード・サウンドは、世界遺産指定地域にあるフィヨルドランド国立公園の中心部に位置している。
フィヨルドを進んで行くと、壮麗な風景、野生動物などが見られるとの謳い文句だったのだが・・・
船はフィヨルドの中をどんどん進んでいった。
最奥まで行って戻ってくる予定。
海面から数百mもの高さで垂直にそそり立ちつ岸壁から流れる滝もたくさん見られた。
それにしてもせっかくの景色なのに、空の色が・・・
ということは再訪しなければいけないということかな。
ガッカリ感いっぱいで再びクイーンズタウンに戻った時はもう夜の9時になっていた。