プラハ2日目はプラハ城の見学からにした。
小高い丘にひときわ高くそびえるプラハ城は世界で最も大きいお城としてギネスでも認定されている。
城内には聖ヴィート大聖堂を囲むようにして旧王宮、大統領府、聖イジー教会などがあり、お城全体が一つの街のようになっているため、カフェやレストラン、土産物屋などもある。
お城はフラチャニ地区にあり、ホテルはマラーストラーナ地区とフラチャニ地区の境にあるので、ホテルの裏の入り口を使えばすぐに行けたが、地下鉄やトラムの1日乗り放題のチケットを買っていたので、お城へはトラムを使って行った。
ホテルから5分くらいのところにトラムのマロストランスカー停留場があったので、そこからお城までトラムに乗って行くと北門の前に着いた。
歩いて行った場合、お城までは坂を登らなければならないので、このトラムを使った方法が一番楽に行けるらしい。
北門からは入らず西門(正門)に回り、そこから入って、チケットは第二の中庭にあるインフォメーションセンターで買った。
チケットの種類もたくさんあったが、一番人気がある3時間~4時間でプラハ城内を見学できる「Bコース」のチケットにした。
[プラハ城正門]
門の両脇の柱の上にあるのは2体の「闘う巨人像」。
[正門を入ったところ]
第一中庭の「マチアス門」。
両脇の旗竿は25mあり、1本のモミの木から造られているらしい。
[第二の中庭]
インフォメーションセンターとチケット売り場はここにあった。
最初は「聖ヴィート大聖堂」から入ってみた。
この大聖堂はプラハ城内で最大の建造物となっている。
[聖ヴィート大聖堂のファサード]
大聖堂内部の装飾や礼拝堂にあるステンドグラスの数々も素晴らしく、特に有名なのがアルファンス・ムハ(ミュシャ)の作品で「聖キリルと聖メトディウス」のステンドグラス。
[ミュシャのステンドグラス]
[バラ窓]
[大聖堂内部]
[聖ヤン・ネポムツキ―の墓碑]
2tもの純銀が使用されているらしい。
「聖ヴィート大聖堂」を左手に見て更に奥に行ったところにあるのが「聖イジー教会」。
[聖イジー教会]
正面に向かって右側にあるのが礼拝堂。
[聖イジー教会]
二つの白い尖塔が特徴的で、プラハ城内では最古の教会。
ファサード上部には「聖ゲオルク(イジー)」のレリーフがあった。
聖イジー教会の奥に進むと「黄金小路」に出た。
「黄金小路」はプラハ城の番兵や使用人が住んでいたエリアで、わずか100mくらいの小路にかわいい家が並んでいた。
それぞれの家の中に入ることができて、当時の生活の様子を見たりすることができ、中には土産物屋になっている家もあった。
[黄金小路]
青い家は入り口にN22とあり、チェコの作家「フランツ・カフカ」の仕事場。
次に回ったのが「王宮」。
プラハ城には現在の大統領官邸「新王宮」と、この「旧王宮」があって、旧王宮は「第三の中庭」に面している。
12世紀から16世紀までの間、歴代のボヘミア王が住んでいた場所で、当時のヨーロッパで最大のホール「ヴラディスラフ・ホール」があり、その天井のデザインが特徴的だった。
[ヴラディスラフ・ホール]
このホールでは現在でも大統領選挙や戴冠式などに使用されているらしい。
ヴラディスラフ・ホールの左側には議会の間があった。
[議会の間]
かつて裁判や重要な会議が行われていた場所。
議会の間にはフランツ一世やマリア・テレジアなどの歴代ハプスブルク家の肖像も飾られていた。
[王冠のレプリカ]
歴代のボヘミヤ王が戴冠してきた王冠のレプリカ。
ものすごく広いプラハ城を見学した後は正門からマラーストラーナ広場に向かって坂道と階段を下るように、ゆっくりと歩いて戻った。
お城から広場に降りてくる途中にある階段は雰囲気も良くて、映画やドラマ、CMの撮影などに使われることが多いらしい。
日本でも明治チョコレートのCM、ドラマ「のだめカンタービレ」にも使われたとか。
この日はお城の見学だけの予定だったので、残りの時間は乗り放題のチケットを利用して、プラハの街をあちこちと歩き回った。
有名なダンシングハウスの前もトラムで通った。
トラムに乗って降りる場所を間違えて「ここはどこ?」状態になった時もあったが、それでもどうにか街を一通り歩くことができた。
プラハの地下鉄はシンプルでA線、B線、C線の3つの線に分かれている。
地図には赤、緑、黄と色が付いているので、分かりやすかった。
ホテルのすぐ近くにはA線のマロストランスカー駅があったので何度も利用した。
[ロストランスカー駅のホームの壁]
エスカレーターを降りたところにあったおしゃれな壁。
お城の下の階段だけでなく、プラハの街全体が日本のCMにたくさん使われている。
最近では「ダイワハウス・初雪編」でリリーフランキーと深津絵里が夫婦になっているCMなど。
そこで使われていた場所もすべて見てきた。