スイセンは漢字では「水仙」と書き、中国での呼び名「水仙」を音読みしたもの。
「仙人は、天にあるものは天仙、地にあるものは地仙、水にあるものは水仙」という中国の古典が由来となっている。
学名は「ナルキッソス」で、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する。
その神話は、山奥に泉があり、そこに来たナルキッソスが水を飲もうとかがみこんだ時、泉の中に美しい青年を見つけた。
水の中に手を入れると消えてしまい、しばらくするとまた戻ってくる。
こうして、長い間ずっと水の中の青年に恋い焦がれ、憔悴しきってしまい命を失ってしまった。
ナルキッソスが亡くなった跡にひっそりとスイセンが咲いていた、という話。
スイセンは下に向けて花首をかしげて花を咲かせる様子が水面をのぞきこむようにも見えるかららしい。
中国由来で「ニホンズイセン」という名があるが、原産地は地中海沿岸となっている。
学名:Narcissus
和名:スイセン(水仙)
科名 / 属名:ヒガンバナ科 / スイセン属(ナルキッスス属)
原産地:地中海沿岸 北アフリカ スペイン ポルトガル
開花期:11月~4月