日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ツルボ(蔓穂)

2024-09-22 07:00:00 | 植物

今年の夏はあちこちでやけに多くの「ツルボ(蔓穂)」の花を見かけました。

ツルボの当たり年なのでしょうか?

勝手な思い込みなのかもしれませんが、ツルボは秋口に見かける花だと思っていました。

夏の終わりを知らせてくれる花だと思っていたのです。

ところが、真夏の暑い時からずっと咲いていたのでした。

調べてみると関東地方のツルボの開花時期は8月~9月なので、おかしくはないのですがちょっと咲くのが早いのじゃないかと・・・

 

 

ツルボは地下に球根があって、葉は根生葉(こんせいよう)。

これは、茎が極端に短いため葉が地面から直接出ているように見える葉のこと。

葉の間から細長い花茎を伸ばし、その先に総状花序をつけます。

花は下から上に向かって順番に咲いていくので、一番上が開いたころには下の方はもう既に枯れてしまっているものもあります。

そして、咲き始めは薄いピンク色でだんだんと淡い紫色に変化していく花です。

 

 


 

学名:Scilla scilloides、Barnardia japonica

英名:Tsurubo(Japanese Scilla)

別名:参内傘(さんだいがさ)、スルボ、ズイベラ、スミラ

科名 ・属名:キジカクシ科 ツルボ属

原産地:日本、朝鮮半島、中国

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「サンゴシトウ(珊瑚刺桐)」と「アメリカデイゴ」

2024-09-20 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に似たような2つの花が咲いているのを見つけました。

「サンゴシトウ(珊瑚刺桐)」と「アメリカデイゴ」です。

アメリカデイゴは今までもあちこちでよく見かけていましたが、サンゴシトウは初めてでした。

 

 サンゴシトウ 

アメリカデイゴとよく似ています。

それもそのはず、アメリカデイゴとヘルバケアという花(木)を交配して作られた園芸品種なのだそうです。

 

 アメリカデイゴ 

豆のような赤い花が目立っていました。

別名は『カイコウズ(海紅豆)』です。

 


サンゴシトウとアメリカデイゴがどのように違うのかを比べてみました。

 

 サンゴシトウ 

花---花色は少し暗い赤、形は細長く、上側にある花びら(旗弁)は完全に開かないので、筒状になります。

葉---葉は光沢のない濃い緑、先端の尖った菱型に近い形になっています。

この葉の形から別名が『ヒシバデイゴ』と呼ばれています。

学名:Erythrina × bidwillii

英名:Bidwell's Coral Tree

別名:ヒシバデイゴ

科名・属名:マメ科 デイゴ属

原産地:オーストラリア

 

 アメリカデイゴ 

花---花色は鮮やかな朱色で蝶形花(チョウケイバナ)ですが、上側の花びら(旗弁)は下向きで、花全体が開いたような感があり、花茎も長くなっています。

葉---葉先が少し尖った楕円形で、三出複葉(ひとつの枝の先から3枚の葉が生えている)になっています。

学名:Erythrina crista-galli

英名:Cockspur Coral tree

別名:海紅豆(カイコウズ)

科名・属名:マメ科 デイゴ属

原産地:南アメリカ

 

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センニチコウ(千日紅)

2024-09-14 07:00:00 | 植物

「センニチコウ(千日紅)」です。

センニチコウは花を見ているのではないのです。

見ているのは鮮やかな苞(ほう)もしくは苞葉(ほうよう)と呼ばれている、元々の葉が変化したものなのです。

それじゃ花はどこ?

 

『苞』の間にある小さな黄色(白)の部分、これがセンニチコウの本当の花です。

 

100種類もあると言われているセンニチコウですが、大きく分けて1年草のもの、多年草のものと2種類があります。

1年草のものが『センニチコウ(千日紅)』、多年草のものが『キバナセンニチコウ(黄花千日紅)』と呼ばれています。

 

 センニチコウ

直径2cm程度の球状の花を多数咲かせる一年草です。

本当の花は殆ど目立たなく、一般的に鑑賞されている部分は苞葉(葉が変形したもの)です。

花(苞葉)は色褪せや型崩れせずに約4週間ほど長持ちします。

茎は良く分枝し、直立もしくは斜上に伸び広がります。(BEGINNERS GARDEN)

[センニチコウ]

 

 キバナセンニチコウ

和名の由来はセンニチコウに似て黄色い花を咲かせることから。

葉が細長く、草丈が40~50cm程度なのが特徴。

元々は多年草となっているけれど、日本では一年草とされています。

花色は基本は黄色でも赤や橙色の園芸品種もあります。

[キバナセンニチコウ・ストロベリーフィールド]

キバナセンニチコウの中で、草丈が最も高く、80cmくらいあるのが特徴。

花の色は赤く、名前の通り野イチゴのような形をしています。

 


 

学名:Gomphrena globosa

英名:Globe amaranth、Gomphrena

別名:ダルマソウ(達磨草)、センニチソウ(千日草)

科名・属名:ヒユ科 センニチコウ属

原産地:北米南部~中南米

 

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アンゲロニア

2024-09-12 07:00:00 | 植物

最近花壇やプランターなどでよく見かける「アンゲロニア」です。

この名前もあまり聞き慣れないのですが、春頃からず~っと咲いています。

春から暑い夏を過ごし、秋までずっと咲いている優れもの。

暑い場所が好きな花のようです。

 

さまざまな色のアンゲロニアが所狭しと咲いていました。

 

 

 

 

「アンゲロニア」ってちょっと変な名前と思っていたら、ラテン語の天使なのだそうです。

ラテン語で天使は「Angelos(アンゲロス)」、ここからきた名前なのだとか。

花のアップです。

この形、口を開けている骸骨に見えますか?

この花は『口を開けた骸骨のよう』とも言われているようなのです。

ちょっとかわいそうですね。

そのような変なイメージを払拭するためかどうか分かりませんが、もう一つの名前が『エンジェルラベンダー』になっているそうです。

 


 

学名:Angelonia

英名:Narrowleaf angelon

別名:細葉アンゲロン草(ホソバアンゲロンソウ)、エンジェルラベンダー

科名・属名:オオバコ科(ゴマノハグサ科) アンゲロニア属 

原産地:中央アメリカ~南アメリカの熱帯から亜熱帯

 

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マリーゴールド

2024-09-10 07:00:00 | 植物

ウォーキング中に見つけた「マリーゴールド」、プランターに植えられている小さい花や畑には背が高くて花が大きいものもありました。

それぞれの花は系統が違うようなのです。

そこで、マリーゴールドの種類について調べてみました。

 


 一番よく見かけるのが『フレンチ・マリーゴールド(Tagetes patula)』です。

プランターや花壇に植えられている草丈が20cm~50cmくらいのマリーゴルド。

小さめの花(直径が約2.5~5cm)を咲かせる品種で、花色はオレンジ・赤・黄・薄黄色など。

葉には細かい切れ込みがあり、繊細な印象。

一重咲きや八重咲きなど咲きなどもあり、複色の品種もあります。

 

 

[複色の花]

 

[一重の花]

 


 畑などに咲いている、『アフリカン・マリーゴールド(Tagetes erecta)』です。

草丈が60~120 cm程度と高く、茎が枝分かれせずに直立し、頂部に7~10cmほどの大きな花が咲きます。

葉はフレンチマリーゴールドよりも大きく、しっかりとした印象です。

花色は黄色やオレンジ色、白などがあります。

 


 あまり見かけることのない『メキシカン・マリーゴールド(Tagetes tenuifolia)』です。

主に黄色やオレンジの小さな花を咲かせ、一重咲が多い。

花径は小さくて約2cm、草丈は 約15~20cmと低く、コンパクトなサイズです。

葉が細くて繊細なのが特徴になっていて、別名では”細葉孔雀草(ホソバクジャクソウ)”とも呼ばれます。

 


 マリーゴールドはコンパニオンプランツ 

マリーゴールドは観賞するだけでなく、とっても優秀なコンパニオンプランツにもなっています。

コンパニオンプランツとは、近くに植えると、育てたい花や野菜などにとって良い影響をもたらしてくれる植物のことです。

別の言い方では『共栄作物』『共存作物』とも言われます。

良い影響とは、病気や害虫の被害にを防いだり、生育を助けてくれたり、野菜などでは風味や味が良くなるといった作用のことです。

マリーゴールドの根から分泌される物質は地中の虫を遠ざけ、葉のニオイにも防虫効果があります。

だから、マリーゴールドは特に優秀なコンパニオンプランツとして利用されています。

 


 

学名:Tagetes

英名:Marigold

別名:コウオウソウ(紅黄草)、クジャクソウ(孔雀草)、マンジュギク(万寿菊)

科名・属名:キク科 タゲテス属

原産地:メキシコ、中央アメリカ

 

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