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育児サークル「わはは」

わははの仲間の「ちょっと聞いて!」

創造と発想

2014-05-16 20:27:50 | Weblog

投稿者:りき

先月のU汰の入園式のあと、家族で久しぶりのジブリ美術館へ行ってきました!
宮崎駿さんに憧れてアニメーターになったぼくは、ジブリが大好きで何度も行っているところです。
館内にある土星座では月代わりで短編アニメが観られるので、ぼくは何度行っても楽しいです。

その日の映画は、原作がぐりとぐらの中川李枝子さんと大村百合子さんのくじらとり。
幼稚園の年長さんたちが積み木で船を作ってみんなでくじらをつかまえにいく!
子どもたちが教室で遊ぶすてきな日常を描いたお話だったので、初登園前のU汰にも楽しめたでしょうか…?
またU汰やR汰が年長さんになったら観せてあげたいなあと思う映画でした。

館内では特別展示でレンズの仕組みについて学べる森のレンズ展をやっていました。
U汰にもR汰にも奥様にも少し難しかったようですが、レンズの不思議を体感して遊べる部分もあったので多少は楽しめたようです。
が、どうも常設展示であるアニメ作りの工程をみてまわる展示では、
「パパのお絵描きのお仕事だよ~」と言ってもピンとこないようでした。
なのでここで簡単にぼくが思うアニメの楽しさを書きたいと思います!

アニメ作りは複雑な工程を経てかつ多大な労力を要します。
よく勘違いされがちなのは、コンピューターのボタンを押せば、
マンガのキャラクターが容易に操作できて自由にお芝居させられる、と思われていることなのですが、
技術はいろいろ進化しても、やはり元は全てペラペラまんがでできていて、紙に鉛筆で1枚ずつ描いていきます。
それにコンピュータで色を塗ったり、スキャンして撮影したりしています。
その後、音楽や効果音や声をあてて完成させます。
いわば総合芸術!ともいいたいのですが、
20分のアニメを作るにも予算は約1000万円くらいで要する人員は100人くらい、期間は約2ヶ月~半年はかかります。
とても道楽ではできないので、芸術としてアニメを作る人はとても少ないです。

しかしアニメには夢があり、描いた絵が活き活きとして動きだすのはとても面白いものです。
現実ではありえないことも発想があれば表現する事ができます。
現実にあるキラキラしたり透明だったりふわふわしたり痛かったり熱かったりといった表現も
現実の様にうまく描写できた時はとてもうれしいものです。
そのためにあらゆる観察をしなければなりません。
人が右足から歩くとき、体の上体は左肩から前に出してひねり、
左足を前に出す前にまず右足に重心を置いてから左足をあげ、
左足が前に出るときに重心も前へ移動する、
とかのいろいろな物の物理的なメカニズムを観察していかなければ、現実のような描写はできません。
現実かのような表現が出来ると非現実的な表現にも説得力が生まれ、観る者を画面に引き込むことができるものです。
最近ではちびっ子向けのアニメもだいぶCGが多用されるようになったと思いますが、
CGにおいても基本は同じですので鉛筆がパソコンになっただけのことで手間は同じです。
たくさんの手間をかけてつくるものがアニメなのです。

手間をかけているからこそ、それを見た人は感動できるのです。
アニメはお料理のようでアニメ作りの現場はレストランのようだと個人的によく思っているですが、
その心は長くなるのでまた別の機会にしたいと思います。

よく子どもたちにアニメつくってあげたら?と簡単に言われる事があるのですが、やはり時間もお金もたくさんかかるものです。
それでもU汰やR汰や奥様が喜んでくれるアニメをいつかつくれると信じて今は虎視眈々とその機会を待ちながら頑張っております。
子どもたちが今のままいつまでも自由に発想したり想像したり夢をみて、
希望に胸をいっぱいに膨らませて大きくなっていってほしいなぁと思います。
そしていつかそんなアニメをつくれたらなぁと思っています。 

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