和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

窪田空穂全集第11巻。

2008-04-12 | Weblog
本は買ったりするので、図書館からかりて、読むことは普段めったにありません。というわけで、いざ、図書館からかりますと、私はちょっと本とのつき合い方が違ってくるような感じで、よそよそしく感じながら読むということになります。
今回借りているのは、窪田空穂全集第11巻。そこに載っている「現代文の鑑賞と批評」を読むことが目的でした。ところが、この第11巻は、目的の頁の前にある「近代作家論」というのが、これがめっぽう私には面白い。それをどういったらよいのか。文学史という既製服に、個々の歌人・作家をサイズ別に合わせるのではなくて、ひとりひとりのオーダーメイドを語って微妙なニュアンスに及ぶのです。それが読み込むうちに日本語の文体史とも重なったり、微妙な日本語史となっているような按配なのです。自然な語り口のなかに、貴重な指摘がさりげなくあり、何げなく読み過ぎると、そのまま、こぼれていって、地面に吸われてしまいそうな、もったいなさを感じるのでした。だからといって、どれほどに理解したのか、私はこころもとないのですが。
それはそれとして、付箋をぺたぺたと貼ったのを、はずして、もう図書館に返却しなければいけない頃となりました。う~ん。付箋をはがしながら、このブログにおもうことを書き込んでおこうとおもったわけです。

ということで、これからしばらく、付箋はがしをしながら、引用の書き込みをしてみます。

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